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3.11原発震災について

3.11原発震災について
原発・核兵器犯罪集団はこの世界から永久に立ち去れ!
共同代表代行 李龍海(イ・ヨンヘ)

自然の無尽の無償性なくして私達は一瞬たりと存在することができない。しかし自然は時としてその無償の位相を一転し、圧倒的エネルギーを爆発させ価値の劇的交換を私達に強いる。東北関東の地震に伴う巨大津波はありとある生活資源と共に数万の人命を黒い海の底に奪い去った。白い幾千匹の龍蛇のような連波が沿岸の幾多の街に襲いかかる様が何度もテレビで流され、誰しもぼう然と言葉もなく見入る他なかっただろう。 

津波が引くと同時に、福島第Ⅰ原子力発電所において冷却材喪失という危機的事態が6機の原子炉全てで連続した。16日後の今なお4機の原子炉から放射性物質が放出され続けている。周囲の地表と海のあらゆるものが収拾不能の高濃度の放射性物質によって汚染され東北関東一帯に降り注いでいる。おそらくチェルノブイリの数倍の放射性物質の塁塊が現場で外気にさらされている。

これが上空に飛散しジェットストリームによって世界を一巡し、今度は東海(日本海)側に回帰、降下する。3号機で使用中のMOX燃料の中のプルトニウムがこれに混入している可能性は充分にある。

たった角砂糖5個分で日本全滅と言われるこの地上最悪の毒物プルトニウム(以下Pu)。これを含むMOX燃料を3号機で使用している事実に、プルサーマルへの影響を怖れてか政府は2週間以上も全く言及せず検出も怠ってきた。

エリート脳液状化症候群の枝野は水素爆発の際のコメントで、各建屋にある使用済核燃料の危険性を最初から完全に無視した。また4号機は炉心に燃料棒はなかったが、5,6号機の炉心には燃料棒が部分的に入ったままである。安全を誇張・偽造する政府や東電、報道解説者、推進派の学者達の処世を専らとする不気味な顔をテレビで見るたび、昔友人に教えられたある小説の題名を思い出す。『一目見て憎め』。顔つきで人を判断することは間違いではない。  

以下今回の事態の危険性を、田中三彦氏 (元原子炉製造技術者、福島4号などの原子炉圧力容器の設計に関わり「柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会」呼びかけ人) の議論に沿って述べる。

1.2.3号機で冷却材喪失により炉心溶融という危機的事態が発生し、結果剥き出しになったジルコロイド合金被覆管の熱溶解から水素が発生し二つの建屋上部が大爆発した。冷却水を喪失し露出した燃料棒は、2800度の熱に自ら飴のように捻じ曲がり溶落する(メルトダウン)。3号機燃料中のPuは通常単体では融点が639.5℃、沸点が3230℃だが、この場合ウランと混在しているため、融点も沸点も単体時よりかなり低い温度で相転位する。これらが適切に冷却されない場合、溶けた燃料の灼熱の塊(デブリ)が制御棒の導入管を伝って格納容器に滴り落ちる。これがメルトスルーであり水蒸気爆発と同時に地球貫通の怖れがある。これを防ぐために主蒸気逃がし安全弁(約90気圧で自動開放)により原子炉圧力容器(臨界時約70気圧)から圧力チェンバー(正16面体の冷却材入り圧力抑制室)そしてベント管を通じて、気化物質を格納容器内に排出するシステムが原子炉破壊を防ぐ最終手段となる。  

ところが3月26日あたりに公表された炉内圧力の急変を示すデーターから、水素爆発は主蒸気逃し弁からベント管を通じて圧力を逃がすことで発生したのではない可能性が出てきた。1―5号機はマークⅠと呼ばれ、格納容器が小さく構造が複雑な40年前の欠陥炉。圧力容器から格納容器に突き出た幾つもの再循環配管(57トンの循環ポンプが2機、支持構造なしに対配管加重で設置)を持つ。その配管群の亀裂、また一次冷却系の配管あるいは配線貫入管の損傷、それらによって圧力容器の主蒸気が格納容器に直接放出された模様である。そのために、1号機では格納容器の圧力(設計限界圧力は約4気圧、通常1気圧)が地震直後にすでに8気圧と公表され、格納容器上部のトップヘッドと呼ばれる蓋の接合部から大量の水素蒸気が噴出、建屋上部に充満、早期に爆発した。同様の機序により3号機からはPuが野外に出ていて不思議ではない。さらに危険性は増幅しつつある。 

2号炉の格納容器下部の圧力チェンバー付近で起きていた小爆発。原因は、主蒸気逃がし安全弁を開放した際、圧力チェンバー内に水素がたまり、地震によるベント管の亀裂から入った酸素と反応し水素爆発した可能性が高い。3月27日には2号機のタービン建屋内で千万倍の放射線が計測され、原子炉損傷の事実を最早誰も否定できなくなった。このような圧力チェンバー周辺の損傷が3号機でもなかったとは言い切れない。大量の使用済核燃料にも1㌫のPuが含まれ飛散した可能性がある。事態はまさに致命的という他ない。 

原発推進勢力は、流砂のような薄い地殻の上で危険極まる賭けを50年続け、ついに完全敗北した。浜岡、若狭の地殻は今すぐM8以上の地震が来て矛盾がない。全ての原発を即時停止し、使用済み核燃料を地下深層に埋設しても地殻が動けば不測の事態におちいる。それらは永遠に熱と放射線を放出しながら滅亡の危機に私達をさらし続ける。破局的危険を隠蔽し原子力から利潤をむさぼる電力資本と、その利権に巣食い核兵器所有をもくろむ極右政治屋ども、取り巻きの東大の物理学者と放射線医師、幾多の差止め訴訟を棄却した悪徳裁判官、福島第一の事態はそれら金と権力に狂う徒輩が寄って集って作り上げた≪死のシステム≫による人災そのものである。

復旧不能の甚大な犠牲と汚染を招来したこの原発・核兵器犯罪集団をどのように処罰すべきか、この「サディストのブタ共」をこの世界から永久追放するのはまさに私達の仕事である。

 
津波よりも恐ろしい放射能
                                        畑 真理子

福島の原子力発電所が大変な状態になっている。周辺住民の方々は一刻も早く避難していただきたい。

放射能は津波よりも恐ろしい。
放射能は風に乗ってどこまでも飛んで行き、目には見えないからである。そして吸い込むと胎内被曝ということもある。

私はここ十年以上、チェルノブイリの原発事故にあった子ども達を細々と支援してきた。
子ども達は、チェルノブイリから遠く離れたところで被曝した者もいるのである。そうして被曝をしたら、その子はもちろんのこと、その子ども達から生まれた子どもたちまで被害を負って生きていかなければならない。

私はマスコミの皆様に、この放射能がどれだけ恐ろしいものであるのかを正確にそして早く報道していただきたいと切に願っている。

富山県とて絶対に関わりがないという保証はどこにもないのである。
by fujikoshisosho | 2011-04-01 15:37 | 関連3. 原発と不二越訴訟


連絡先  メールhalmoni_fujikoshisoson@yahoo.co.jp


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