2013.5.24 第一回名古屋三菱訴訟傍聴

韓国光州(クァンジュ)市の「勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会」からの招待で、光州地方法院に提訴された名古屋三菱女子勤労挺身隊訴訟(2012年10月提訴)第一回裁判の傍聴のため訪韓しました。

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5/23 金浦空港から光州空港まで約1時間。空港には、市民の会共同代表金熙鏞(キム・ヒヨン)さんをはじめ事務局長の李國彦(イ・グゴン)さん、事務局次長の安英淑(アン・ヨンスク)さん、先に大邱(テグ)から到着していた岡田卓己(たかし)さんが出迎えてくれました。
市民の会のみなさんと夕食を取りながら予定の確認をしました。

< 代理人を選定しない三菱の問題 >

2012年10月、原告5人が三菱を相手に総額6億ウォンの慰謝料を請求し光州地裁に提訴。2013年1月、光州地裁が訴状を三菱へ。三菱は韓国で代理人を選定していないため、訴状は光州地裁→大法院→韓国の外務省→日本外務省→日本最高裁→東京地裁→三菱という順番で届けられます。書類が三菱に届いたのは三ヵ月後の4月22日。

5月22日の段階では裁判所に三菱からの書類が届いていなかったため、裁判を開く意味がないので中止を決定。しかしその直後、三菱から国際郵便で訴状の「受け取り」(提訴が適法かどうか、適法であったならば棄却すべきと主張、裁判には出席「できない」)が届きました。三菱側は裁判に出席しないが、迅速に裁判を進めたいという裁判所と市民の会の意向で裁判を行うことになった。

裁判をいたずらに引き延ばした三菱の責任は重大で、断罪すべき事柄です。しかも、大法院判決をも否定し、原告への賠償は日韓請求権協定で解決したと争う姿勢を明らかにしています。
原告と支援者たちは怒りをより強めて裁判に臨みました。

5/24 光州地裁 第一回裁判
歴史的裁判始まる

<映像は以下です>
http://www.youtube.com/watch?v=KgV_KY616H8

http://www.youtube.com/watch?v=IExiy0Ybo2g&list=UUCsQUAW_ukZF6vMm34AA_ZA&index=2

裁判所前に、原告のハルモニのみなさんと支援の方が続々と集まってきます。不二越の原告金正珠(キム・ジョンジュ)さんも深夜ソウルを出発し、三菱の原告である姉の金性珠(キム・ソンジュ)さんと駆けつけました。取材のマスコミもたくさん来ていました。
 
裁判所に向かって横断幕を出し、原告を中心にシュプレヒコール「イギジャ(勝利するぞ)!」と声を張り上げて裁判所へ。

韓国の裁判は日本の裁判所のようなピリピリとした雰囲気とは全く違うことに驚きました。威厳的で傍聴に対して警備が厳しいのは日本が特殊のようです。傍聴席は60席ほど。抽選もなければ、うるさく職員が監視もしません。満杯で座れない20人ほどが後ろに立って傍聴。裁判は公開が原則なので、むしろこれが当たり前だと認識しました。傍聴者の顔ぶれは高校生、大学生、女性たち、とにかく若い人が多く、傍聴者の熱意が伝わりました。

原告の代理人は若い男性弁護士2人。原告の氏名を確認した後、最初に裁判官から裁判が中止、そして開かれることになった経緯が説明されました。

原告側代理人の李(イ)弁護士は「勤労挺身隊ハルモニの内一人は日本で裁判中に亡くなったし、今回の事件の原告も皆80代」なので、「類似訴訟が数件進行し、その事件には国内代理人がいるのに、今回の裁判準備が間に合わなかったというのは先送りしようという意図と見えるので、原告が権利救済を受けられるよう速かに裁判を進めてほしい」と要求しました。

裁判所は日本で進行した同じ訴訟、強制動員被害者の個人請求権を認めた大法院判決、来る7月2日宣告予定の釜山(プサン)高裁の類似訴訟記録等を提出するよう、原告側に要請しました。

また慰謝料算定の参考にするために1944年日本の名古屋でハルモニが勤めた事実を立証する記録と、彼女たちが貰えなかった賃金の現在の価値を算定する資料も出すように求めました。

次回裁判日程は5月31日、7月19日、8月23日、8月30日。
裁判の日程を4回も入れたということに、裁判所が原告の意思を尊重し「早期結審」の訴訟指揮を取っていることが示されています。
裁判終了後、裁判所前で記者会見集会。その後昼食をとり、弁護士と原告の打ち合わせが持たれました。
この日、市民の会は声明を発表し、韓国外務省に対し、7項目の質問状を送付しました。

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                  裁判終了後の昼食交流会

裁判の後、事務局長の李國彦さんから支援条例についてなど、韓国での状況をお聞きしました。夕方には、市民の会で活動している高校生と夕食交流会も設定していただきました。5月24日は、大法院判決から丁度1年目にあたります。この記念すべき日に、三菱に審判を下す歴史的な裁判に参加する機会をいただき、市民の会の皆さんに感謝いたします。共に三菱を追い詰め、謝罪と賠償を実現させましょう。


<以下、5月31日第二回裁判の様子を伝える新聞記事から抜粋> 

「三菱、勤労挺身隊損害賠償訴訟、国内代理人選任 裁判進行円滑になりそう」

(光州=聯合ニュース)孫相源記者=勤労挺身隊ハルモニたちの損害賠償訴訟に対応するために、被告人三菱重工業側が国内代理人を選任した。
裁判には梁ハルモニら原告3人と原告側李尚甲・金正煕弁護士、被告側キム・ヨンチュル弁護士らが参加した。
裁判長は来る7月2日に予定されている釜山高裁の類似訴訟宣告結果に対する意見も提出するように、原告・被告両側に注文した。
次の裁判は来る7月19日、同じ法廷で開かれる。
 三菱側弁護士は「本社との連絡等に時間がかかり、日程が忙し過ぎる」という意見を提示したりした。
しかし裁判長は「電話も上手く行くし、日本はさっさと行き来できるではないか」と、迅速な裁判進行意志を明かした。
by fujikoshisosho | 2013-06-12 16:49 | 韓国レポート


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