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不二越強制連行・強制労働とは(1)

少女たちが日本に連れてこられるまで

[1]不二越朝鮮女子勤労挺身隊(社史)
アジア太平洋戦争の末期、1944年から1945年にかけて、当時日本の植民地だった朝鮮から来た、尋常小学校を卒業前後の12歳から15歳の少女たち約1090人が、富山市の軍需工場「不二越鋼材株式会社」で「朝鮮女子勤労挺身隊」として働いていました。


[2]それは出征した日本人の男性に代わって、兵器を作るためでした。
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[3]第二次不二越朝鮮女子勤労挺身隊勤務損害賠償請求訴訟(不二越強制連行・強制労働訴訟)
それから60年余りの歳月が流れ、現在80歳近くになったかつての少女たちが、企業と国の責任を裁判で訴えています。
問われているのは、企業や国ばかりではありません。私たち日本人でもあります。はずかしいことに、彼女らの訴えがなければ、私たち日本人はそのことを忘れてしまったか、知らないままでした


[4]裁判所に向かう原告(全玉南さん、弁護団)
彼女たちは、幼いころから日本語を話すように教育を受け、なかでも日本語をよく理解する人たちが日本に連れて来られました。
ですから、今でも日本語で話すことができます。その声に耳を傾けてください。
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[5]原告出身地域(強制連行された当時)
少女たちのほとんどは、ソウルや韓国南部から学校単位で来ていました。
在学中や卒業直後に、学校の先生から、「日本に行って働けば、夜は女学校で勉強できるし、給料ももらえるし、お茶やお花を習うこともできる」と言われて、それを信じて来ました。兄弟や両親を徴用すると脅されて来た人もいます。
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[6]1944年1月12日付「北日本新聞」
「労働者を必要とする企業は人数を申込むように」という新聞記事です。
日本はその頃、中国や東南アジア、南太平洋を侵略し、アメリカと戦争をしていて、男性は徴兵され、軍需工場では労働力が不足していました。
当時の富山県は国内第5位の工業県で、軍需物資を増産するには、県内外の労働者だけでは足りず、朝鮮から労働者を移入することになりました。
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[7]1944年1月17日付「北日本新聞」
第1回の軍需工場指定の新聞記事です。
陸軍、海軍が軍需生産を優先するために、関連工場を「軍需工場」に指定しました。指定150社の中には不二越鋼材の名前もあります。
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[8]1944年5月2日付「毎日新報」
ソウルで発行されていた1944年5月2日付の「毎日新報」です。
不二越への募集は、主に、学校や役所を通して行われましたが、新聞広告を見て応募した人もいます。
京城職業紹介所による広告ですが、「必勝挺身」と書かれ、「皇民化教育」により報国の気持ちを奮い立たせるように書かれています。資格は13才以上19才まで、日本語を理解する必要があり、国民学校卒業程度の学歴が必要でした。
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(テキストと画像はクローバーの会作成のパワーポイントから)
by fujikoshisosho | 2015-09-01 01:47 | 不二越強制連行・強制労働とは


連絡先  メールhalmoni_fujikoshisoson@yahoo.co.jp


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