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大法院判決から5年、不二越訴訟原告ら早期判決を求め記者会見 2017.5.30

2012年5月24日、韓国の大法院判決から5年が経ちます。日韓米軍事同盟路線の朴政権下では、強制連行問題は外交問題として扱われてきました。賠償を求める被害者たちの声は届かず、長期にわたり棚晒し状態が続いてきました。その間、新日鉄訴訟の原告の方が亡くなられています。
5月30日、残された時間は短いと、原告らは杖をつき、介助を受けながら国会図書館に駆けつけました。
民衆の力で誕生した新政権に対して、被害者たちが改めて早期解決を求める記者会見がもたれました。この日は、新日鉄訴訟の原告の方とともに、不二越訴訟原告10名と家族が3人参加しました。
続く集会では、李福實さんが、アピールされました。
原告の闘いに連帯し、日本で戦争責任を追及する闘いを強化していきたいと思います。
原告の皆さんの写真と新聞記事を転載します。


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京郷新聞  これ以上時間がない」日帝強制動員被害者の訴え

30日ソウル汝矣島の国会図書館で開かれた記者会見で、勤労挺身隊強制動員被害者金正珠(キム・ジョンジュ)さん(85)が当時の状況を証言している。 金さんは日本の企業不二越を相手に、韓国と日本で損害賠償訴訟を起した原告らのうちの一人だ。 崔ミラン記者
 「日帝強制動員被害関連の事件に対する大法院(日本の最高裁判所)の最終確定判決を促します。韓国大法院は5年前に強制動員被害者原告の要求を受け入れ、日本企業に賠償責任があると判断しました。その後、数件の後続裁判でも大法院の判断の趣旨を受け入れて、原告の要求を認めています。ところが特別な理由もなく大法院の最終判断が遅延していて、被害者の被害が却って大きくなっています。もうこれ以上、時間がありません。大法院が一日もはやく最終確定判決をすることを要求します。」

1944年、日本の軍需業者不二越に動員された勤労挺身隊の被害者安喜洙(アン・ヒス)さん(87)は震える声で、記者会見文を読み下した。30日、強制動員関連企業訴訟原告と彼ら、彼女たちを支援する民族問題研究所等、韓日の市民団体はソウル汝矣島(ヨイド)の国会図書館で記者会見を開き、「大法院が判決を躊躇する間に、
強制動員被害者のうち少なくない方々が亡くなった」として、大法院に関連事件確定判決を早く下すよう促した。合わせて「まだ解決できていない日帝強制動員被害問題を、国家的次元で総合的に解決できる方案を用意せよ」と政府に促した。
大法院は2012年5月24日、初めて「強制動員された被害者らに、日本の戦犯企業に対する損害賠償請求権がある」という趣旨の判決を出した。これまで韓日両国で持続的に提起された訴訟で「1965年、両国政府間で韓日請求権協定がなされ、個人には損害賠償請求権がない」という趣旨の判決だけずっと出ていたが、韓国大法院が初めて個人の請求権を認めた。
これに先立って強制徴用された被害者が日本の企業、新日鉄住金株式会社を相手にした損害賠償訴訟で2008年ソウル中央地方法院は原告敗訴の決定を下し、2009年7月ソウル高裁も原告敗訴の決定を下した。ところが2012年5月、大法院がこの事件を高等法院に破棄差し戻しし、結果は変わった。2013年7月ソウル高裁は新日鉄住金の破棄控訴審で、原告1人当り1億ウォンを支給せよとの判決を出した。
しかし新日鉄住金はまだ賠償を履行していない。新日鉄住金が再上告した後、大法院がまだ確定判決を出てないからだ。その間に原告のうち2人は、既に亡くなった。三菱重工業と不二越など、他の日本企業を相手に提起された訴訟も似たような状況だ。
現在、国内で進行している日帝強制占領期間強制動員関連訴訟は合計14件だ。3件は上告審、6件は控訴審、5件は1審訴訟を継続している。大法院が新日鉄住金の再上告を棄却する判決を宣告すれば、日本戦犯企業に損害を賠償せよとの判決が列をなすと予想される。
 日本現地で20年以上、被害者らと共に訴訟を進めてきた「朝鮮人強制労働被害者補償立法をめざす日韓共同行動」(共同行動)の矢野秀喜氏は「申し訳ないが、日本での裁判は全部被害者の請求を棄却する結果に終わった」として、「しかし、被害者に対する補償は必ず実現されなければならないので、そのような意味から私たちは韓国大法院の判決に基づいて補償立法をしていこうと思う」と明らかにした。共同行動は日本で関連立法運動を推進していく計画だ。
韓国で被害者らの訴訟を代理してきた張完翼(チャン・ワニク)弁護士は、「5年間で、追加された訴訟が1審、2審でずっと勝訴しているが、大法院に上がって最終確定した判決は一件もない」として、「確定判決が下されれば日本企業、日本政府、また韓国政府も政策や計画を変えられる筈だが、まだそのような契機が用意されなかった」と指摘した。そして彼は「1人でも多く生きておられる間に、大法院が判決を確定して、それに従って企業と政府が被害者のために、積極的にでる契機が用意されればと思う」と話した。
 この日の記者会見には新日鉄住金訴訟原告のイ・サンジュ氏(住民登録の年齢92歳・実際年齢は94歳)の他、不二越を相手に損害賠償訴訟を進行中の勤労挺身隊被害者李福実(イ・ボクシル)、金正珠、金啓順(キム・ゲスン)、全玉南(チョン・オクナム)、安喜洙、金玉順(キム・オクスン)、崔姫順(チェ・ヒスン)さんが参加した。



by fujikoshisosho | 2017-06-01 13:30 | 韓国レポート | Trackback


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