カテゴリ:韓国レポート( 35 )

2012.5.24 韓国最高裁判決について

5月24日、韓国の最高裁判所判決についての連絡会声明、5月25日付ハンギョレ新聞記事(ハンギョレ・サランバンより転載)と、「日帝被害者共済組合」「勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会」の声明(日本語訳)です。

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強制連行訴訟韓国最高裁判決に寄せて
 不二越強制連行訴訟支援北陸連絡会 声明

韓国最高裁は不二越最高裁判決(日韓条約で解決済み)を事実上否定した
 日本の最高裁は「日韓条約」に基づく棄却判決を見直すべき

5月24日、韓国最高裁判所は、韓国人元徴用工らが三菱重工と新日本製鉄に損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で、原告の請求権を認める初の判断を示した。「日本の判決は植民地支配が合法との認識を前提としている。韓国の憲法と正面から衝突する」と、日本の司法の「日韓条約で解決済み」を否定した。
 
昨年10月24日、最高裁は第2次不二越強制連行訴訟において、強制労働と未払い賃金の事実を認めながらも「日韓請求権協定」で解決済みと原告の訴えを棄却した。今回の韓国最高裁決定は、事実上この不二越最高裁判決を否定するものである。日本の司法は、今回の韓国最高裁判決の重さを真摯に受け止めるべきである。
被害者たちは、長期に及ぶ闘いで勝ち取った今回の判決を「第二の独立記念日」と受け止めている。しかし、本来は加害国である日本の最高裁が判決しなければならなかったことである。

不二越と政府は、日本が行った植民地支配と侵略の歴史に真摯に向き合い、今こそ被害者に謝罪と賠償をすべきである。原告団は昨年の最高裁判決以降も闘いを継続している。私たちは6月8日から来日原告団とともに、不二越東京本社に申し入れを行う。原告とともに、謝罪と賠償を実現するまで闘うことを決意する。

2012年5月25日
第2次不二越強制連行・強制労働訴訟を支援する北陸連絡会


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韓国 最高裁 "日帝強制徴用被害者、日本企業が損害賠償すべき"
賠償関連訴訟で初の原告勝訴判決

日帝強制徴用被害者に日本企業が損害賠償をしなければならないという最高裁判決が下された。

 最高裁1部(主審 キム・ヌンファン最高裁判事)は24日イ・ビョンモク(89)氏など日帝強制労働徴用8人が日本の三菱重工業と新日本製鉄を相手に出した損害賠償など請求訴訟上告審で、原告敗訴判決した原審を破棄し事件を釜山高裁に差し戻した。 日帝強制占領期間に被害をこうむった我が国民が日本企業を相手に出した損害賠償請求訴訟で勝訴趣旨で判決が下されたことは今回が初めてだ。

 裁判所は 「原告が日本で提起した同じ内容の訴訟で日本裁判所は原告の請求を全て棄却した事実があるが、日本裁判所の判決理由には日本の韓半島と韓国人に対する植民支配は合法的という規範的認識を前提として日帝の国家総動員法と国民徴用令を韓半島と原告などに適用することが有効だと評価した部分が含まれている」として「このような日本の判決は日帝強制占領期間の強制動員自体を不法と見ている大韓民国憲法の核心的価値と正面から衝突するのでその効力を承認することはできない」と明らかにした。

 裁判所は続けて「1965年に締結された韓日請求権協定の解釈を通じて原告の三菱重工業株式会社 及び 新日本製鉄株式会社に対する請求権は請求権協定の締結によって消滅したと見ることはできない」として「被告会社は旧三菱重工業株式会社、旧日本製鉄株式会社とそれぞれ法的に同じ会社と評価されるので原告の請求を断ることはできない」と付け加えた。

 裁判所は「原告の請求権が消滅時効の完成で消滅したという被告の主張は信義誠実の原則に反しており許されない」と説明した。
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[声明書]

 「戦犯企業に鉄槌...大韓民国は司法の主権を確立した。」

「今日は第2の独立記念日・・日帝強制徴用列なす訴訟を予告」

ついに待ちに待った日が訪れた。

大法院(韓国の最高裁判所)が今日、日帝による徴用の被害者たちが三菱重工業と新日本製鉄を相手に起こした損害賠償請求訴訟事件に関連して、下級審の結果を破棄し原告勝訴の趣旨から事件を控訴審裁判所に差し戻したことを、全国にいるすべての日帝被害者と共に歓迎するものである。

時既に遅しの感は否めないが当然の結果だ。 被害国である韓国の司法府がわが国の憲法精神に立脚し加害国の戦犯企業を断罪できないのなら、これで独立した国家と言えるだろうか。 合わせて司法主権を持っていると言えるだろうか。 こんな意味から、遅れはしたが戦犯企業に鉄槌を下した今日は第2の独立記念日と言えるであろう。 日本に対する大韓民国司法の主権を再び確立した日として記録されるだろう。

先立って1審と2審で裁判所は被告会社の不法行為は認めながらも

 ▲日本で確定判決された結果という理由かに受け入れざるを得ない(既判力の維持)

 ▲10年という時効の消滅

 ▲戦前の会社と戦後の会社との同一性の問題等を理由に、続けざまに日本戦犯企業の立場に立ってしまった。

今更言うまでもないが、今まで日本で提起された判決は訴訟が始まった時から既に、

その結果が予定されていたようなものだった。 植民地支配と不法強制連行と強制労働に対して歴史認識から違うのだから、毎回が良心に反する見え見えな判決だった。

 問題は日本の裁判はそうだとしても、なぜ韓国の司法府が日本での判決結果をただそのまま受け入れなければならないかということだった。

こんな雰囲気を利用して新日鉄と三菱重工業は今まで、実に傲慢なことこの上ない態度で一貫して来た。

新日鉄は“一度話をする機会を作って欲しい”と八十の老駆を引きずってまで日本に渡って行った被害者たちの度重なる要請さえ冷たく拒否し、最初から会社の受付も通さず門前払いで追い払った。 日帝による強制占領期間に何と10万人を強制動員した三菱重工業同じようなものだ。 勤労挺身隊問題に対する交渉のテーブルに応じると言いながら、3年にわたる15回も続いた交渉の席ですら、“すでに裁判で終わったことだ。 補償問題は考えていない”とまったく誠意のない傲慢な態度そのものであった。

今日の宣告で今や日本に対する過去の歴史関連訴訟に、新たな歴史的転機が作られた。 今回の判決は一言で言って、被害国家で解放67年ぶりに加害国の戦犯企業の責任を認めた歴史的快挙と言えよう。 大韓民国の憲法精神に立脚し、わが国の司法府が日帝の戦犯企業を断罪する道が開かれたからだ。

今回の判決は反倫理的な不法行為を犯し、被害者たちに苦痛を与えながら解放67年になるのに、謝罪どころか賃金までピンはねした日帝の戦犯企業に警鐘を鳴らすことになったものであり、今後過去の清算問題と関連して大きい波紋が予想される。

最後に日本政府と日帝戦犯企業に警告する。

今回の判決で被害者たちに関連すると訴訟が列をなすと予想される。 しかし九十歳に達した被害者たちには、判決を待っているだけの時間がない。 直ちに謝罪と共に被害者に対する賠償を始めなければならない。

まず日本政府は日帝強制動員被害者に対する賠償を前提とする特別法を立法しなければならない。

合わせて日帝戦犯企業は個人単位で起こされる事件に対処するのは現実的に難しい上に時間的な促迫性を勘案し、即刻的で包括的な賠償方法の一つとして、ドイツでのケースのように基金を出損することが、最も現実的な方法の中の一つになるだろう。

韓国政府もまた、日帝被害者の権利回復を邪魔したり放棄して来たことに対して反省し、この19代の国会で日帝被害者の権利が回復する方案として関連法を改正し、優先的に日帝被害者を支援するための財団が座礁したままの事態を早急に改善し、財団が名実共に権威と地位を持つ財団としてスタートできるよう、政府がその責任を全うしなければならない。

今日この結果に至るまでの最も大きい功労は、相続く敗訴にも挫折せずに数十年の間、孤独な闘いに耐えて来られた日帝被害者たちにあると言えるだろう。 日帝被害者たちにとって今日は第2の独立記念日だ。

合わせて、今日の結果をこの地のすべての国民と共に歓迎する。

2012年5月24日

日帝被害者共済組合
勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会
by fujikoshisosho | 2012-05-25 19:28 | 韓国レポート

9/28 韓国外交通商部へ申し入れ

去る8月30日、韓国憲法裁判所は「慰安婦」と原爆被害者らの訴えに対して、韓国政府が被害者たちの解決のために努力をしなかったことが憲法上の人権を侵害するという判断を下しました。また、9月16日には韓国国会議員による日本の戦犯企業136社リスト発表がありました。

こうした状況を受けて、日本による強制連行の被害者である女子勤労挺身隊の問題も未解決であり、同じように解決のために韓国政府が動くべきであると原告と支援者が申し入れを行いました。(下の写真は、2011.9.28 外交通商部前で)

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申し入れには不二越原告の金正珠(キム・ジョンジュ)さん、李慈順(イ・ジャスン)さん、名古屋三菱原告の梁錦徳(ヤン・クムドク)さん、太平洋戦争被害者補償推進協議会の李熙子(イ・ヒジャ)さん、金敏喆(キム・ミンチョル)さん、勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会事務局長李国彦(イ・クゴォン)さんが参加し、対応したのは赴任して5年目の若い女性で書記官のカンヨウルさん。梁錦徳さんは、「韓国政府が唯一している年間80万ウォンの医療支援では何の力にもならない。一度病院に行けばそれで20万ウォンぐらいかかる。これまで韓国政府から一枚のハガキすらこない。政府が対応しないなら死ぬまでここにいる」と発言。金正珠さんは「これまで何度も政府に要請したし、国会議員にも会ったけれどその度に裏切られた」とこの間の韓国政府の対応を批判しました。

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三菱との交渉に時間がかかっているのは韓国政府の無関心があること、不二越企業も戦犯企業であること、韓国政府ができることから速やかに実行することを強く訴え、責任者からの回答を要望しました。


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(資料1)聨合ニュースより(2011.8.31)
日本軍 軍隊慰安婦と原爆被害者らの賠償請求権問題に対し、政府が具体的解決努力をしないことは被害者らの基本権を侵害したことであり違憲という憲法裁判所決定がくだされた。

憲法裁判所は30日‘政府が1965年の韓-日請求権協定と関連した紛争を解決しようとする措置を取らず基本権を侵害された’として、慰安婦被害者らと広島・長崎原爆被害者が去る2006年と2008年に各々提起した憲法訴訟審判事件で、裁判官6(違憲)対3(却下)意見で違憲決定を下した。憲法裁判所の今回の決定は、今後 政府が賠償請求権問題に対し外交的努力を尽くさなければならない義務があるということを明確にしたものだ。

憲法裁判所は韓-日協定第3条で両国間に紛争があれば仲裁委員会など紛争解決手続きに進むよう規定しているとし、「これは日本国の組織的で持続的な不法行為により人間の尊厳と価値が深刻にき損された自国民らの賠償請求権を実現するよう協力し保護しなければならない憲法的要請にともなう(国家の)義務」と明らかにした。憲法裁判所は「韓-日協定に被害者らの賠償請求権が含まれるかを巡り解釈の差が存在するので、協定手続きにともなう外交的経路でこれを解決しなければならないにもかかわらず、国家がそれを行わず被害者らの基本権を侵害した」と指摘した。

(資料2)大韓民国政府機関および基礎団体[註]など入札制限
日本戦犯企業 目録選定発表  記者会見文
[註:日本の市区町村自治体に相当]
(2011年 9月16日)

今年2011年は、韓日強制併合101年にあたる年で、韓・日両国は依然として清算できない過去を持っています。未だ、私たち韓国社会には、日本による太平洋戦争の後遺症が、厳然として幅広く存在しています。
今日のこの席は、韓・日両国の過去史[事]に束縛されるよりは、未来の韓・日両国の真の絆と平和、協力の時代を開こうとすることに、その目的があります。同時に、このような目的を実現するにあたり、韓・日両国の懸案中の一つである「日帝強制徴用民間人賠償問題」を解決する大切な出発点になればと思います。

1.国家契約法改正案発議の背景
こうした状況で、日本戦犯企業は日本政府によって強制動員され、搾取された労働力を土台として今日、世界的な企業として名声を馳せています。これらの日本企業は、韓国の強制動員被害者たちに、公式謝罪も賠償もしていません。さらに、韓国国家事業の入札に参加し、受注を受けることにより、さらに多くの利益をあげています。
2009年 1月、政府傘下の韓国航空宇宙研究院では、日帝強制動員被害者たちの反対にもかかわらず、日本の三菱重工業をアリラン3号衛星発射事業者として選定しました。日帝強制動員被害者たちがこの選定を反対した理由は、三菱グループの核心企業である三菱重工業は、日本の侵略戦争時期に朝鮮少女たちを勤労挺身隊という名前で動員し、苛酷な労役を強いたためです。

したがって、これらの企業が戦争犯罪を隠蔽する限り、韓国に進出させてはならないという認識の下、2010年 8月27日これら企業の入札制限を明示した「国家を当事者とする契約に関する法律」改正案を発議することになりました。

2.入札制限決定の背景および戦犯企業目録発表の意味
去る 8月18日、国会財政委員会経済財政小委員会では、政府の企画財政部関係者が出席する中で、イ・ミョンス議員を含む18人の議員らが発議した「国家を当事者とする契約に関する法律」改正案についての審議を進行しました。この審議過程で、WTO協定に抵触するという議論がありました。これに、国会財政委員会経済財政小委員会と企画財政部は、「WTO政府調達協定上の開放対象公共機関ではない、7つの中央部処[註:日本の省庁に相当]、全国基礎自治団体、教育庁と全国小・中・高等学校、263の公共機関などで、過去史[事]未清算の日本企業に対する国家発注入札を制限し、不利益を与えることで」合意しました。その方法としては、大韓民国政府の指針として下達[通達]することに決定しました。

本[ここにいる]議員を含んだ18人の国会議員たちは、国会と政府間の合意直後から、具体的な後続措置の一つとして、日本戦犯企業に対する入札制限の対象選定作業に着手しました。政府「対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者等支援委員会」の協力を得て、多角的な関連資料を収集するなど、本格的な戦犯企業選定作業を進行しました。その結果、最初の段階として今回、1次日本戦犯企業目録を発表することとなりました。

3.国家発注入札制限の役割と意味
すでに、隣国中国は、日本戦犯企業の入札を禁止しています。このような中国政府の力強い対応に力づけられ、2010年には日本戦犯企業・西松組(現・西松建設)が、中国人被害者と家族たちに公開謝罪し、和解金を支給しました。これを教訓とし、韓国政府も入札制限はもちろん、被害者に対する公開謝罪と補償が成り立つよう、積極的に努力することを促します。
三菱重工業は2010年 7月、勤労挺身隊ハルモニたちと被害補償のための交渉に応じ、現在、「勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会」と三菱重工業との間に、交渉が進行中です。

こうしたとき、韓国政府の日本戦犯企業に対する入札制限措置が、ハルモニたちの力に余る闘争に力を与え、民間人強制動員被害者に対する日本戦犯企業の公開謝罪と賠償の道を早める機会になることを希望します。

4. 日本戦犯企業目録の選定内容

次に,大韓民国政府主要機関および基礎自治団体工事などの入札制限を受けることになる日本戦犯企業目録の主要内容に対し申し上げます。
-この目録は2011年8月31日現在で作成し,朝鮮人強制動員関連日本企業1,493件のうち確認された一部企業だけを収録した一次目録です。
-一次調査対象企業は190企業でした。
この中で現在も日本国内で継承,運営中であることを確認した戦犯企業は136企業です。
戦犯企業であることは確認されたが,解散および弊社となり,現存していない企業が18企業,戦犯企業であることは確認されたが,現在継承運営関係の確認過程にあって補完しなければならない企業が36企業です。

最後に,日本戦犯企業の具体的な名簿と当時の活動事項,企業選定および作成方法に対しは別途に配布した記者会見文と報道資料を参照してください。

ありがとうございます。

2011. 9. 16.(金)

大韓民国国会議員一同<代表発議者 他カナタ順 17人>
이명수․권선택․김영선․김용구․김을동․김창수․김춘진․김효재․박선영
송훈석․오제세․유성엽․이상민․이은재․이진삼․이해봉․임영호․홍희덕

(以下、企業リスト略)
by fujikoshisosho | 2011-10-10 18:07 | 韓国レポート

10/1 光州訪問

勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会
           10万希望リレー 署名活動


9月30日市民の会の事務所を訪問し、金熙鏞代表や李国彦事務局長からこの間の活動についてお話を聞かせていただきました。

光州市の「勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会」は2008年名古屋三菱訴訟最高裁判決後、原告らハルモニたちの痛みを共感する市民らによって結成されました。
光州市役所前の三菱自動車販売所前で毎日1人デモ (実際には10人前後)を一日も欠かすことなく208日間続け、ついに販売所を閉鎖に追い込みました。また、三菱への10万署名運動を展開し、大挙訪日団を組織して三菱株主総会へも参加し、昨年6月三菱重工業を交渉の場に引き出しました。

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                   無等山ふもとでの署名活動

10月1日、彼らが毎週土日に行っている、無等山(ムドゥンサン)の麓での署名活動にも参加しました。この「10万希望リレー」署名活動・1000ウォンカンパ運動は、交渉に踏みきったものの不誠実な対応に終始する三菱と、航空宇宙産業や電力事業で戦犯企業三菱重工と取り引きする韓国政府に対する圧力としてはじめられ、すでに13万以上の署名が集められています。

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                      代表の金熙鏞さん

代表を中心に、2年間の解雇撤回闘争を闘って先日勝利を勝ちとったというタクシー運転手・運営委員の閔(ミン)さんや若い会員の方たちが登山客ひとりひとりに声をかけ、情熱をもって活動している姿がとても印象的でした。登山客の多くがチラシを手に取り、進んで署名やカンパに応じていました。市民の関心は高く、不二越の課題についても、もっと韓国社会で訴えることの必要性を痛感しました。
by fujikoshisosho | 2011-10-10 17:44 | 韓国レポート

5/23京畿道で不二越被害者証言集会

5月23日、京畿道(キョンギド)議会会議室で京畿道の3つの女性団体、民族問題研究所京畿南部支部、京畿市民社会フォーラム、韓日100年平和市民ネットワーク主催で不二越戦時勤労挺身隊被害者証言集会が開かれました。

集会にはソウル近郊に住む8人の原告と家族も参加されました。原告のみなさんは集合時間よりも早く来られるので、私たちは1時間ぐらい前に到着するようにしましたが、京畿道議会の入口には、すでに安喜洙(アン・ヒス)さん、全玉南(チョン・オンナム)さん、金正珠(キム・ジョンジュ)さん、羅花子(ナ・ファジャ)さん、崔姫順(チェ・ヒスン)さんが来られていました。「地震は大丈夫だったか」とひとしきり安否の話をしながら、会場に向かうとすでに金明培(キム・ミョンベ)さんが入口のフロアで本を読みながら待っていました。しばらくして李慈順(イ・ジャスン)さんがおつれあいと一緒に合流しました。
 
リュ・ミョンファ(京畿女性団体連合代表)さんの司会で、今年3月韓国各地の原告団交流と不二越支援集会の報告がありました。第一部被害者の証言では3人の原告が証言しました。
原告を代表して安喜洙さんがあいさつし、「女学校に行ける」という小学校の教師の言葉を信じ、親の反対を押し切って不二越に行ったが、そこで待っていたのは寒さと飢えと成人男子のする重労働であったこと、父親の葬儀にも行けなかったというつらい体験を語りました。

続いてお姉さんが名古屋三菱の原告でもある金正珠さんは、自らの体験とこの間日本での闘いの報告、そして「この間いろいろなところに呼ばれて証言をし、国会議員にも合って話をした。しかし、その後何らかの進展がみられない。ぜひ私たちを支援して欲しい」と切実に訴えられました。
そして、遺族として金明培さんがあいさつをしました。

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休憩を挟んで第二部では、市民団体代表らのあいさつ、昌原(チャンウォン)市議チェミニさんの発言、そして今後の韓国での展開について李大洙(イ・デス)さん(韓日100年平和市民ネットワーク)が、原告の居住する地域で支援をつくり韓国内でのネットワーク、そして韓日のネットワークをつくっていきたいと提起されました。6月28日に発足式を準備中です。(http://cafe.daum.net/fujikoshi)韓国の運動と連帯した闘いをつくっていきたいと思います。
by fujikoshisosho | 2011-07-12 10:20 | 韓国レポート

3月訪韓報告 各地で原告や市民団体と交流

今回の訪韓は、できるだけ多くの原告とお会いすることと、原告の住む地域の女性団体や市民団体と交流し、韓国内で不二越支援の運動を模索することでした。原告団23人全員にお電話し、そのうち8人とお会いしました。皆さんが地震のことを心配されていました。電話で金栄哲さんが昨年11月にお亡くなりになっていたことがわかりました。これで5人の方が亡くなられました。本当に残念です。

仁川-軍浦 

3月8日、仁川空港に到着すると仁川市在住の李慈順さんご夫妻が出迎えてくださいました。大邱の岡田さん(啓明文化大学教授)も合流してコーヒーをご馳走になりながら近況報告しました。李慈順さんご自身も腰痛を抱えていますが、ソウルまでなら出かけることができるとソウル近郊の原告が集まるように、その場で原告に電話してくれました。

その後、高速バスで1時間ほど、軍浦へ移動しました。李大洙さんと合流し、軍浦在住の原告金啓順さんのお宅へ。金啓順さんは、お孫さんと二人暮らしで、提訴の時小学生だったお孫さんはもう大学生になっていて、時間の経過を実感しました。
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         3月8日、軍浦。左から岡田さん、李大洙さん、金啓順さん

ソウル

3月9日、ソウルに向かい、東北アジア歴史財団を訪問し、夕方、推進協議会の李熙子さんと今後についての打ち合わせをしました。

水原

3月10日、水原で原告の金明培さんと京畿女性団体など3つの女性団体との交流会に参加しました。国際婦人デーの準備でお忙しい中、たくさんの方が参加してくださいました。名古屋三菱女子勤労挺身隊のビデオを上映した後、李大洙さんが不二越に関心を持った経過を説明。今年1月に富山に行き連絡会との交流を持ったこと、名古屋三菱の問題は最高裁で棄却された後、日本の支援とともに光州で市民の運動がつくられ、そうした力で三菱との交渉に至った。同じ課題の不二越についても光州のような支援運動が必要である。不二越など強制連行問題の解決は、単に被害者の救済ということだけでなく、東北アジア全体の未来と平和の問題であると訴えられました。
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                 3月10日水原、女性団体との交流会

全州

3月11日は全州へ。崔姫順さんと朴潤廷さんにお会いしました。崔姫順さんとは去年3月来日闘争以来です。昨年腰の手術をしたとお聞きし、心配していました。亡くなった妹さんが不二越に強制連行された朴さんとは3年ぶりの再会でした。腰がさらに曲がって自分で立っていることができない状態でした。この日は全州の市民団体の方が送迎してくださり、お会いすることができました。不二越の強制連行問題については初めて知ったという全北女性センターの方が、崔さんの話を熱心に聞いていました。
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全州は東学農民革命発祥の地で記念会館があり、中には当時の資料が展示されている。
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            全州はビビンバで有名、古い韓国の村が残っている。
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                村の可愛い番犬?

大邱(テグ)

3月12日ソウルから高速鉄道KTXで大邱に向かいました。韓国ドラマに良く出てくる釜山行きのセマウル号で、大邱まで3時間近くかかりました。大邱在住の昨年富山大学を卒業した留学生の林さんと会い、彼女と一緒に岡田さんが声をかけてくださった韓国原爆二世患友会の方や崔ボンテ弁護士などの待つ交流会に参加しました。仙台から青柳さん夫妻が「慰安婦」被害者の李容洙さんとともに合流してくださいました。地震の前日に訪韓した青柳さんは自宅がどうなっているのかもわからず、女川原発のすぐ近くに住む「在日」元日本軍慰安婦の宋神道さんの安否をとても心配していました。(宋さんの安否は10日後に確認されました)
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笑顔の素敵な李容洙さん

私からクローバーの会作成のパワーポイントを使って不二越強制連行について説明をし、林さんに通訳をお願いしました。交流会の後、原爆二世の陳さんとお話しました。戦時中、彼女の祖父が広島に住んでおり、母親が2歳の時に広島で被曝し、40代の彼女は被曝2世。彼女も甲状腺の障害や体調不良に悩んでいるそうです。被曝二世は癌やさまざまな病気で苦しんでいるにもかかわらず、何の補償もされていない現実があります。私自身にとってもとても貴重な交流会でした。
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大邱の交流会。司会は岡田さん(右)

釜山-昌原-馬山

翌3月13日、釜山に向かい、原告の柳賛伊さんにお会いしました。とてもお元気でした。
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不二越強制連行当時の話をする柳賛伊さん

彼女は真相糾究明委員会から供託金に関する連絡がきたと書類を持ってこられました。韓国では真相糾究明委員会が昨年3月に日本政府から渡された供託金名簿を分析し、1円あたり2000ウォンに換算し、韓国政府が被害者に支払うことになっています。昨年11月から支払いが始まっていますが、柳さんの手元に届いた文書では、供託名簿にはあるが供託金はないとのことでした。他の原告にはまだ書類が届いていませんが、不二越は供託金もごまかしていますから、対応を検討したいと思います。

その後、長年関釜裁判を支援してこられた金文淑さんや、釜山女性団体連合の方ともお会いしました。

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2月28日昌原大学で講演するアンヒスさん

そして、釜山から昌原市(馬山市は合併され現在は昌原市)に電車で移動し、勤労挺身隊問題を取り上げ継続的な活動を行っている昌原市議チェミニさん(民主労働党)らとお会いしました。馬山在住の原告アンヒスさんや名古屋三菱原告の原告を招いて2月28日、昌原大学で集会を行い、それが地元マスコミで流れたそうです。昌原市からは150名が不二越に動員されています。チェミニさんはアンヒスさんと一緒に富山に来たいという希望を持っていらっしゃるのでぜひ実現させたいと思います。


 夕食後、チェミニさんが車でアンヒスさんの自宅まで送ってくださいました。アンヒスさんと来日について相談し、体調問題はありますが、気候が良くなれば来日は可能だということでした。この日は馬山に宿泊し、14日翌朝アンヒスさんにご挨拶をして、ソウルに向かいました。
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              昌原チェミニさん(左から2番目)らと

再びソウル

ソウル近郊にお住まいの原告のみなさんに、以前原告団総会を行っていたソウル鐘路5街キリスト教100周年記念館の近くに集まっていただきました。李大洙さんとアジア平和文化交流の金善龍さん、授業の後大邱から岡田さんも遅れて合流されました。

李大洙さんから原告のみなさんに、1週間各地を訪問してきた報告と、今後原告の在住する韓国各地で不二越支援の運動を作り、そのネットワークをつくっていきたいと提起されました。

名古屋三菱の原告をお姉さんに持つ金正珠さんからは、この間の来日闘争報告や光州の活動についても紹介がありました。現在、光州を始め各地で10万人1000ウォン希望リレーのカンパ運動が展開されています。三菱との交渉のため原告らが度々来日しており、その費用などをカンパでまかない、またその活動を通じて勤労挺身隊問題を韓国内で広めていく運動です。こうした運動と連携しながら、同じ課題である不二越の支援も広げていけたらよいと思います。
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原告のみなさんと別れた後は夕食会。この間原告の付き添いをしてくれたソンギョンソプさんにも短い時間でしたが会えました。

この日、金善龍さんは不二越の原告に会うため韓国憲法9条の会の会議を欠席されました。憲法9条の会運営委員長の金承國(キム・スングク)さんが岡田さんとの共通の知り合いだとわかり、電話をしたら早速合流してくれました。民主活動家で進歩党の韓錫浩(ハン・ソクホ)事務総長さんは、民主労組の創生期から労働運動をしてきた方です。縫製工場の劣悪な労働環境に抗議して焼身自殺した全泰壱(ジョンテイル)の母親は、戦時中韓国内で勤労動員させられたそうです。不二越問題は労働問題でもあると、今後協力していただけるとのことで、資料などを送りたいと思います。
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           マッコリで乾杯。連帯の握手。金承國さん(左)
           韓錫浩さん(右から2番目)

3月11日ソウルでお会いした朴賢緒さんにはいつも物心両面のご支援をいただき感謝に堪えません。今年9月コリアプロジェクト@富山主催の講演会に講師として来日される予定です。お目にかかれることを楽しみにしています。
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                  3月11日ソウル、朴賢緒さん

 7泊8日、韓国を縦断しました。今年1月富山に来て私たちと交流会をしたことで責任感を感じ、このようにいろいろな団体を紹介してくださった李大洙さん、岡田さんに深く感謝します。ありがとうございました。とても濃密な一週間で、韓国での運動をつくっていくスタートとなりました。韓国の市民のみなさんと力をあわせ、必ず不二越に謝罪と賠償をさせましょう。(事務局 中川美由紀)


資料


「99円のハルモニの恨」 10万の力で
[ハンギョレ新聞  2011年02月17日(木)午前09:30]
(チョン・デハ記者)=勤労挺身隊の被害補償協議で、財政難で困難

市民行動「1000ウォン希望リレー」で後援運動に乗り出し指が切られた。全南・順天(スンチョン)出身のキム・ソンジュ(83・写真右側・京畿道安養市(アニャンシ))氏は、1944年5月、日本の名古屋三菱重工業に勤労挺身隊として働いていて、機械に手が吸い込まれていった。賃金をただ一文も受けることができずに働いた彼女は、1944年12月の東南海地震の時は九死に一生で命を拾ったが、負傷をした。キム氏は、勤労挺身隊を軍「慰安婦」と誤解した夫から虐待を受け、婚約破棄に遭った。キム氏の妹のチョンジュ(81・左側)氏は、「日本に行けば姉さんに会える」という言葉にだまされて、1945年2月に日本の富山の不二越社に引きずられていき、強制労役をした。2人の姉妹のハルモニに、勤労挺身隊は一生消せない内面の傷だ。


「勤労挺身隊のハルモニとともにする市民の会」(代表、キム・ヒヨン)は、去る15日、市民1人に1000ウォンずつ、10万人余りが参加する、「10万希望リレー」運動を宣言した。1000ウォンは、2009年秋に日本政府が勤労挺身隊のハルモニに突き出した、厚生年金脱退手当の99円(約1000ウォン)を、10万人は三菱重工業に引きずられていった、徴用者の数を象徴する。2008年末、勤労挺身隊のハルモニたちが日本の損害賠償訴訟で敗訴した後で結成された市民の会は、昨年13万5000人の署名運動などを通じて、三菱を協議の場に呼び入れた「市民の力」をもう一度集めようと、訴えて出た。


市民たちは、「恥ずかしい過去事を、市民の力で正しく立てよう」として、後援募金運動に参加している。チェ・ソンヒ(25・京畿道安山市(アンサンシ)氏は、「送金したというのも恥ずかしいが、とても小さな力でも、補って差し上げたい」と語った。ソウルに住むイ・ミョンソン氏も、「コーヒーの値段程度にしかならない小額だが、力になることを願う」という文を送った。


ソウル市民のコ・スヨン氏も、家族5人の名前で、1000ウォンずつ5000ウォンを送金した後、「頑張れ」という激励のメッセージを送った。


イ・グコン(42)市民の会事務局長は、「昨年11月から被害補償のための協議を始めた後、航空料など財政上の問題で困難を経験している」として、「三菱重工業勤労挺身隊被害者は300人余りだが、大部分が高齢なので、問題解の時間がそれほど残っていないようで、残念だ」と語った。
by fujikoshisosho | 2011-04-12 19:37 | 韓国レポート


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