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2010年10月東京行動

17日 原告団到着
10月17日午後6時ごろ、羽田空港に原告3人が付き添いのソンさんとともに到着しました。半年ぶりの再会。みなさん笑顔で、ほっとしました。宿泊先の教会まで電車で移動。羽田空港から乗り換えが多く、足の不自由な原告にとって東京の移動は体に堪えました。電車の優先席に若者が平気で座っている姿は、お年寄りを大切にする韓国社会では信じがたい光景です。申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
外食を簡単にすませ、すぐに宿舎で打ち合わせも簡単にして就寝。疲れすぎと緊張のせいか、あまり眠られなかったようでした。
翌朝、教会では温かい朝食の用意もしてくださり感謝。みなさんしっかり食べて戦闘モードで出発。原告団は支援者より一足先に住友ビルに到着しました。


東京本社抗議行動
18日(1日目)2階玄関で集会を終日展開
これまでと違い、不二越東京本社のある住友ビルはものものしい厳戒警備でした。多くの警備員を1階、2階の各入口に配置し、特別警戒中の看板が出されていました。ビルを出入りする人に行き先を尋ね、手荷物検査をするという警戒ぶりです。
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                 住友ビルは各入り口で警戒態勢(18日)
正午、原告団は支援者とともに、2階回廊のある入り口付近で抗議集会を開始しました。今回、初めての参加者が非常に多く、運動が広がっていると実感しました。
毎回参加してくださっている、原告と同世代の山田昭次さん、名古屋三菱の寺尾光身さん、東京麻糸の竹内さん、東京にも富山にも来て下さっている関西生コン労組。今回初めての参加では「関東大震災における朝鮮人虐殺の真相を究明し名誉を回復する韓・日・在日市民の会」在日代表の鄭宗碩さん、原発反対のたんぽぽ舎の柳田さんらが駆けつけてくださいました。レイバーネット日本の撮影班は、ユーチューブで映像や写真を流して下さいました。また、何人もの方から差し入れもいただきました。
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              住友ビル2Fで抗議のシュプレヒコール(18日)

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                 アリランの歌を歌う原告団(18日)


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全国ネット共同代表 持橋多聞さん(18日)

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                               全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部(18日)



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たんぽぽ舎・柳田真さん(18日)

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       名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会・共同代表の寺尾光身さん(18日)

仕事が終ってから駆けつけてくださった方、チラシを見て参加したという方など、のべ50人近い人で、ビル風が強く寒い中で抗議集会、座り込みを6時までやりました。その後、当初の7時までやると思って現場に仕事が終わってから駆けつけて下さった方が何人もいて、大変ご迷惑をおかけしました。ビル一帯に抗議のシュプレヒコールが響き渡る1日でした。富山新聞と朝日新聞が取材にきていました。棄却情勢もありマスコミも注目しているようです。

支援者は荷物を片付け、夕食を交え簡単な交流会。原告はすぐに宿舎へ。長時間の行動と寒暖の差で風邪気味の原告の体調が心配でしたが、彼女たちは「明日は絶対にビルの中に入って闘う」と決意を固めていました。

19日 (2日目) 1階ロビーに突入し、抗議行動
午前中、原告団は休息し、タクシーで直接東京本社に。
支援者は、昼から午後2時まで、住友ビル2階玄関前で抗議行動を行いました。昨日と同様に警備員が配置され、私たちの集会を否応無く聞いている状態でした。チラシをまくにもいちいち妨害してきましたが、ビラを受けとる人や話し込む人も意外と多かったです。カメラで撮影する外国人の姿もありました。
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                    警備をかいくぐって住友ビル1Fに突入(19日)
集会を終え、新橋駅で一旦解散しました。原告団がビルに入る方針でしたから、警備が解除する時間稼ぎの作戦です。新橋駅までついてきた私服警備は、抗議行動が終ったと判断してビル警備を解除しました。それを確認してから、原告と支援者はタクシーで再び住友ビルへ向かいました。

正面玄関から堂々と1階ロビーに入り、はちまき・たすきを掛け、横断幕を広げて抗議行動を開始しました。シュプレヒコールがロビーに響き渡り、ロビーは騒然としました。
不二越は住友ビルの17階に入っています。一階の専用エレベーターの前で警備員を挟んで小競り合いが続きました。阻止線を張る警備員も「社長出てこい!」と必死に訴える原告になすすべもありません。住友ビルはホテルを併設しており、エレベーターの右手にホテルの入り口があります。宿泊客も出入りし、注目度は抜群です。
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関東大震災朝鮮人虐殺真相究明と名誉回復のための韓日在日市民連帯日本代表の山田昭次さん(19日)

金正珠さんは16階へ!篭城闘争
エレベーター前での激しい攻防に注目が集まる中で、原告の金正珠さんは、全く気付かれずに別のエレベーターから16階まで進み、そのロビーで座り込み闘争を開始しました。
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                住友ビル1Fでシュプレヒコール(19日)
国会議員へ要請行動
3時頃、原告2人と支援者は国会議員要請に移りました。

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3月陳情の紹介をしてくれた細川事務所を訪問(19日)

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                           3月陳情を受けてくれた今野東元副幹事長に面会(19日)

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又市征治国会議員の秘書・前田さんと面会(19日)


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              午後7時。中で原告の金正珠さんが篭城を続けている(19日)
金正珠さんは、大声で自分の苦しい体験を必死で訴え、「不二越の責任者を出せ」「17階の不二越へ連れて行け」と迫りました。大声で延々と訴える金さんの声は17階の不二越にも、そして各テナントにも響いていました。「姉さんに会えるとだまされて、富山に連れて来られた」「毎日、皇国臣民の誓いを唱えさせられた」「どうして社長は会おうとしないのか」「東京の責任者と会いたい」「不二越の前で死んでやる」。5時間近く、彼女は心の底から訴え続けたのです。警備員の中には、自分の母親と重ね合わせ涙を浮かべる人もいました。また、日本人支援者の心にも重く突き刺さる言葉でした。

不二越も、住友ビル、警察も、原告たちの国会議員要請行動と一体の金正珠さんには全く手が出せません。不二越はこの事態に動揺し、思考停止状態になっていました。そしてあれこれの打開策の案を出しますが、全て不二越トップから「係争中につき」と蹴られてしまいます。

国会議員の面会から戻った原告の安喜洙さんが、篭城を続ける金正珠さんに合流し、この日の勝利を確認して最終便で富山へ向かいました。この闘いは、不二越に原告団の勝利への執念を思い知らせるものでした。

住友東京本社ビル前集会での「漆崎共同代表アピール」(要旨)
私は、少し離れた所で、しばらく集会の様子を見ていました。その時、携帯電話に何処にいるのですか?代表は集会前に早く来て下さいと村山さんから言われました。
外から集会の様子を見ていた感想を少し最初に述べます。

この抗議集会に注目しながら通り過ぎて行く人、ビラを受け取りじっと読んでいる人、警備の人など実に様々でした。
そして今日、今なお近くて遠い国、韓国から、68年前の植民地支配による強制連行・強制労働の被害の謝罪と補償を求めて、当時は幼い少女であり、今は老いたハルモニ(おばあさん)たちが、心にも身体にも癒えない深い傷を負ったままで、この場に抗議のために来ておられます。

皆さんが見ておられるように、今日は警備員が不二越東京本社ビルを守っています。不二越の経営者は、誰もここにはきていません。しかし、こうした姿勢で、不二越は自らの企業を世界に通用する仕方で守り通すことができるのでしょうか。被害者や支援者の怒りと抗議をかわすことができるのでしょうか。

不二越の経営陣が、この問題に誠実に向かい合わない限り、被害者たちの叫びを封じることは決してできません。不二越への抗議行動は、今後ますます広がって行きます。
 企業を成り立たせているのは人です。世界を成り立たせているのも人です。不二越は、自らの作り出した罪深い歴史の上に立っているのです。不二越にとっては、直視したくない負の歴史であったとしても、不二越はその歴史から逃れることはできないのです。

そうであるならば、不二越は自らの負の歴史を正直に謝罪し賠償することによって、負の遺産を企業の強さへと変えるべきではないでしょうか。 そこにしか不二越の未来が開かる道はありません。

集会では、頑な不二越企業への厳しい非難の発言が多くありました。そこまで激しい怒りと非難の叫びがあげられたのは、それだけの深い理由があってのことです。法廷においても法廷外においても、株主総会においても、不二越の態度は頑なで不誠実なものであったことを被害者である原告も支援の者も、今日までどれほど見せつけられてきたことか知れません。しかし、同時に集会では、不二越が謝罪と補償を通して、世界に堂々と羽ばたいていける企業になって欲しいというあたたかい発言も多くありました。本当に不思議であるとさえ思えます。不二越は、このことを厳粛に受け止めるべきであります。

寒い中、80代という老齢の身体で、節々の痛みをこらえて不二越の社長への面会を要求し、頑なにこれを拒む不二越への抗議を継続されている原告の皆さんに、心から敬意を表します。また、その道で献身的に生きておられる多くの方々が今日の集会に参加されていることに感謝します。正義は最後には、必ず勝利するのです。共に力を合わせ、正義の絆で結ばれて最後まで闘い抜きましょう。

by fujikoshisosho | 2010-11-14 12:54 | 国内での抗議行動レポート


第二次不二越強制連行・強制労働訴訟を支援する北陸連絡会  連絡先  メールhalmoni_fujikoshisoson@yahoo.co.jp   電話 090-2032-4247 住所 〒090-0881富山市安養坊357-35


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