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5/23京畿道で不二越被害者証言集会

5月23日、京畿道(キョンギド)議会会議室で京畿道の3つの女性団体、民族問題研究所京畿南部支部、京畿市民社会フォーラム、韓日100年平和市民ネットワーク主催で不二越戦時勤労挺身隊被害者証言集会が開かれました。

集会にはソウル近郊に住む8人の原告と家族も参加されました。原告のみなさんは集合時間よりも早く来られるので、私たちは1時間ぐらい前に到着するようにしましたが、京畿道議会の入口には、すでに安喜洙(アン・ヒス)さん、全玉南(チョン・オンナム)さん、金正珠(キム・ジョンジュ)さん、羅花子(ナ・ファジャ)さん、崔姫順(チェ・ヒスン)さんが来られていました。「地震は大丈夫だったか」とひとしきり安否の話をしながら、会場に向かうとすでに金明培(キム・ミョンベ)さんが入口のフロアで本を読みながら待っていました。しばらくして李慈順(イ・ジャスン)さんがおつれあいと一緒に合流しました。
 
リュ・ミョンファ(京畿女性団体連合代表)さんの司会で、今年3月韓国各地の原告団交流と不二越支援集会の報告がありました。第一部被害者の証言では3人の原告が証言しました。
原告を代表して安喜洙さんがあいさつし、「女学校に行ける」という小学校の教師の言葉を信じ、親の反対を押し切って不二越に行ったが、そこで待っていたのは寒さと飢えと成人男子のする重労働であったこと、父親の葬儀にも行けなかったというつらい体験を語りました。

続いてお姉さんが名古屋三菱の原告でもある金正珠さんは、自らの体験とこの間日本での闘いの報告、そして「この間いろいろなところに呼ばれて証言をし、国会議員にも合って話をした。しかし、その後何らかの進展がみられない。ぜひ私たちを支援して欲しい」と切実に訴えられました。
そして、遺族として金明培さんがあいさつをしました。

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休憩を挟んで第二部では、市民団体代表らのあいさつ、昌原(チャンウォン)市議チェミニさんの発言、そして今後の韓国での展開について李大洙(イ・デス)さん(韓日100年平和市民ネットワーク)が、原告の居住する地域で支援をつくり韓国内でのネットワーク、そして韓日のネットワークをつくっていきたいと提起されました。6月28日に発足式を準備中です。(http://cafe.daum.net/fujikoshi)韓国の運動と連帯した闘いをつくっていきたいと思います。
by fujikoshisosho | 2011-07-12 10:20 | 韓国レポート

シリーズ福島原発・大惨事を考えるー不二越闘争と日本の核武装ー

(1)核とは?原発とは? 

日本は唯一の核被害者だと強調して、アジアへの加害者だという視点を失って戦後平和運動を行いました。アジアへの戦争責任・強制連行問題は、沖縄、核・フクシマと同じ根っ子で全てが繋がっています。
過去の戦争では、人類と地球の生命体が全滅すると考えませんでした。しかし、チェルノブイリ1基の原発・爆発と違い、福島4基以上の世界的放射能汚染は、今後継続的に垂流す点で空前です。世界の人類と生命体が数十年のうちに滅びる現実性を持っています。我々は地球の生物の行方を決める歴史の選択をせねばならない所に直面しています。

①核と人類は共存出来ない。自然界のウランと核の関係は?

自然界で一番重い元素がウランです。地球誕生は46億年前と言われます。熱球の原始地球には宇宙線が降り注いでいました。地球誕生初期のウランは自然崩壊して殆ど安定した鉛になりました。今の地球ではウランは極少です。海水1トンに溶け込んでいるウランは3.3mgです。天然のウランは、核分裂を起こさないウラン238が99.3%、核分裂を起こすウラン235が0.7%含まれています。質量の差は僅か中性子3個分です。ウラン238の半減期は44.7億年、ウラン235は半減期7億年です。ウランは土の中にもあります。自然放射能で宇宙線と同じく自然に眠っていました。ウランは悪者でもなく、人間が発見した当時も研究の対象でした。自然なウランを「核」とは言いません。

1939年9月、第二次大戦が起こり、ウラン爆弾の可能性が検討されました。戦争以前の各国科学者は、一堂に会し研究を発表していましたから、同じ水準です。41年に米国・独・日本の政府・軍、科学者が、ウラン兵器(核爆弾)研究を始めました。ウラン鉱脈が探査され発掘されます。

ウランは自然界には極微量しか存在しませんから、核分裂を起こすウラン235を取り出すのは至難の技術です。そのために巨大電力が必要な大国家プロジェクトです。国力が一番の米国で、最初にウラン濃縮がされました。ウラン235を100%近くに濃縮したら大変な事になるのです。鼠算で放射能が瞬間的に増え、大爆発が起るのです。これを「臨界」と言います。自然界のウランは超濃縮されて「核」にされました。

ヒロシマ原爆はウラン爆弾です。ウラン235の臨界量は22㎏ですが、ヒロシマ原爆は60㎏(反応1㎏)でした。ウランの爆発では、更に自然界に存在しない超ウラン物質が多く生まれます。重い元素のプルトニウムも出来ます。長崎に投下された原爆はプルトニウム原爆です。原子炉でウラン238が中性子を吸収して、プルトニウム239が作られます。ウラン濃縮と違い、大電力を必要とせず、5kgの臨界量でプルトニウム原爆が出来ます。

②国家・軍・産業界が大量殺人兵器として「核」を登場させた

研究室の中でウランは殺人をしません。しかし、研究室を維持する財政は、国家・産業界が握っています。基礎研究を国家・産業界が保障している目的は、研究者に知的満足を得させる為ではなく、戦争を準備し、財界の利益に結びつけることです。そのために、日頃は学問の自由を与え研究させているのです。基礎研究が実際の核(原爆)になるには、国家総力動員で、学者・各技術者・電力・土木産業も動員します。今は資本主義(又は、利益集団が支配した国家)であるので、政府・産業界・軍の意思に民衆を従えます。第二次世界大戦は世界市場の支配争奪戦でした。後れた独・伊・日と、先進強国の米・英・仏との世界市場の分割戦争でした。そこでウランは「核」=大量殺人兵器になりました。

③ 原子力と言えば、「核」兵器だとの認識が重要

原子爆弾の重大な問題は通常爆弾と違い、爆発の衝撃波・熱線で殺す以外に、核反応で放射性物質(超ウランという自然界にない放射性元素)を新たに作りだすことです。放射能で即死する以外に、放射性物質が空気や水、食物などから体内に入り、各細胞をずっと傷つけます。自然界に安全に存在していたウランを人工的に濃縮して臨界に達すると、魔物が生み出されたのです。科学は越えてはならない一線を越え、「核」を生み出したのです。

一部の科学者は恐るべき兵器の認識を持って恐怖しました。アインシュタインは実戦に使用しないように要請文を書きます。ですが、国家・軍は使用の為の努力をしているので、無邪気な意見は無視されます。ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下の目的とは、戦争終結でなく人体実験でした。

④ 原発の登場は、核の平時:平和利用-Atoms for Peace

戦後、米国が核で世界の圧倒的優位に立ったのですが、続いてソ連も核を持ちます。英国も持ちます。米国の核独占は崩れました。米ソ核実験で地球は放射能汚染されました。

米国は産軍政学一体の社会です。明るいクリーンなイメージで核政策を更に追求します。核兵器の技術を産業界に合致させて、平時用の核政策を作りました。アイゼンハワー大統領は「原子力平和利用-Atoms for Peace」(1953年12月)を国連総会で高く掲げます。米原子力産業会議(原子力機器製造業、金融業、建設工事、電力会社)と政府と軍が推進します。当時、米ソの宇宙競争が激化しています。そこに原子力平時利用が加わりました。従って、原発とは最初から安全性、経済性を無視した「核戦争の平時的延長」です。

商業用原子炉は、1957年12月に米国で稼動します。核兵器製造のための原子炉が、夢の新エネルギーとして衣を換えたのです。当然にも危険が予想されましたし、燃料使用後の核廃棄物を如何にするか、研究もしないままです。爆弾と違い、ゆっくりと燃やすことは人の手に負えない無謀で危険な行為です。爆発=原子炉暴走を避けて、ウランが効率よく反応するために減速材、冷却機能も必要です。爆発前の緊急炉心冷却装置も必要です。全て手探りですから、想定外・安全と信じないと一切何も出来ません。原発とは、核反応で生み出す熱だけを蒸気タービンに取り出す作業です。炉心に近い高圧水蒸気は放射能が高く危険です。熱交換器で第二次の水蒸気に熱を伝えます。それらを放射能で人間が近づけない世界で全て行います。人間は計器で判断する以外に全くありません。操作を間違う事は必然です。また、新たな放射性物質を原子炉で多量に生み出しています。核は兵器であり、当然安全性の研究などありません。原子炉は無謀にも行き先不明で運転を開始しました。廃棄物研究なしで運転したら事故になる事は当然です。

米ソ核競争の延長で考えた「政治的産物の原発」が、人類と生物を皆殺しの地獄へ出発させました。米ソ核実験、再処理事故、フクシマ、チェルノブイリ、劣化ウラン弾、六ヶ所村処分場……核の時代とは何か?行く先は人類絶滅を想起させます。政治や産業界は、目先の欲にとらわれて人類の安全は全く考えません。

⑤ 人類・生物への重大な罪 

米国は、広島・長崎への原爆投下で人体実験をしました。その後も核実験を続け、平和の名で原発・核を世界に拡大しました。私たちには、核を美化する原発推進者を断罪する勇気が必要です。核は自然の破壊者です。私たちの怒りが無いと、狡猾な権力者に負けます。廃炉工事は実に大変です。今や福島では毎日地下水が汚染されています。実は不可能ですが、原子炉全体を封鎖しなければなりません。校庭の表土を入れ替える程度は気休めです。核から誰も逃げられない状態にいるのです。全ての原発を廃炉に!闘いの第一歩が始まったのです。(文責:村山)

(以下、次回につづく)
(2) 戦時中・植民地朝鮮での核爆弾工場の実態(米国公文書)
(3) 戦後も密かに日本の核を「原発の名」で進めた科学技術庁
(4) 米世界核戦略と日本の原発(日本核兵器保有・英国防省秘密報告)
(5) 原発と核燃料サイクルは人類生存の危機 
(6) 植民地支配の継続・不二越
by fujikoshisosho | 2011-07-08 14:10 | 関連3. 原発と不二越訴訟


第二次不二越強制連行・強制労働訴訟を支援する北陸連絡会  連絡先  メールhalmoni_fujikoshisoson@yahoo.co.jp   電話 090-2032-4247 住所 〒090-0881富山市安養坊357-35


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