ドキュメント、2007・9・19地裁判決

2007年9/19 判決ドキュメント
b0156367_17465256.jpg

9/19(水)午後2時30分 富山地裁。「不当判決弾劾!」「国と不二越は謝罪しろ!」とシュプレヒコール。
原告と支援者80名が抗議の声をあげる。


b0156367_17495936.jpg

9/20(木)午前8時 不二越は正門を閉鎖した。出勤してくる社員にアピールする原告。

●原告団、遺影を掲げて
 07年9月19日、判決の日は、真夏のような日差しが照りつけていました。
 富山弁護士会館に集合し、北陸連絡会共同代表が「歴史を正視し、正義に基づいた判決を!」と、日本語とハングルで書かれた横断幕を持ち、原告が4人の遺影を掲げ、弁護団、通訳とともに、裁判所に向かいました。
●不当判決
 傍聴希望者は、80人に達し、抽選を行った後、正面玄関に集まり、原告たちを拍手で迎え、一緒に入廷しました。
 午後2時、裁判長は「請求棄却」の不当判決を下し、原告、傍聴者から「良心がないのか」「強制連行を認めたのに、なぜ謝罪がないんだ」などと激しく弾劾の声を浴びながら、そそくさと後ろの扉から退席しました。裁判所は正義を投げ捨て、司法の役割を放棄し、国・不二越の共犯者となりました。
 不当判決は伝令によって正面玄関の支援者に伝えられ、すぐに弾劾の横断幕が広げられ、ハンドマイクからは「国は謝罪せよ」「不二越は謝罪せよ」とシュプレヒコールが繰り返し繰り返し、発せられました。
 原告と傍聴者は法廷から裁判所正門に移り、支援と合流し、一体となって弾劾の嵐を巻き起こしました。全さんは余りの悔しさに座り込み、大地を激しく叩いて不当判決を弾劾し、崔さんはあまりの悔しさに泣き崩れました。李さんはマイクを握り、不当判決を激しく弾劾しました。
 80人の支援者は繰り返し繰り返しシュプレヒコールで不当判決を弾劾したあと、記者会見会場に向かってデモに出発しました。
●記者会見
 弁護団は記者会見で判決批判声明を発表しました。
 本日の判決において,裁判所は,原告らの主張をほぼ全面的に採用して,被告不二越及び被告国の行為が違法な強制連行・強制労働であったことを明確に認定した。
 上記の事実認定からすれば,被害者である原告らに対して当然救済がなされるべきであったが,裁判所は,原告らの請求権は日韓請求権協定によって,権利自体は消滅しないものの被告らが裁判で請求に応じるべき法的義務は消滅した,との認定を行い,結論として原告らの請求を棄却した。
 拉致・誘拐に等しい方法で幼い少女らを強制連行し過酷な労働を強制したという,重大かつ深刻な人権侵害事件である本件について,裁判所が被害者の救済を否定したことは,「人権の砦」としての司法の役割を自ら放棄するものであって,断じて許されない。
●原告、不二越正門前へ
 記者会見を終えた原告団は不二越に向かい、不二越正門から社内の奥深くに入っていきました。
 入構を阻止しようとする保安員とぶつかりましたが、原告と支援者は5メートルもの大横断幕を広げ、構内で座り込み、不二越富山工場は怒りと闘いのるつぼとなりました。
 総務課課長は「文書でアポを取っていない」などと苦し紛れの言い訳をしましたが、原告団はその場で、社長への面会要求の書面を作成し、課長はその文書を持って、総務部のある建屋に逃げるように向かいました。
 「社長は会うことができない」という課長の回答に原告が納得するはずがありません。原告はすぐに立ち上がり、30メートルほど先の、総務部がある建屋に向かって歩き始めました。保安員は原告団を押しとどめようとしますが、原告の怒りを抑えることは出来ません。建屋がどんどん近づいてきます。保安員は不当にも、先頭に立つ韓国人支援者に殴りかかりましたが、ついに建屋のドアーまで来た時、保安員は内側から鍵をかけました。原告は玄関に座り込み、「朝まで動かない」と口々に叫び、闘いが続きました。
 不二越は警察に連絡し、原告を排除しようとしましたが、駆けつけた十数名の警察など、誰が恐れるものですか。「給料泥棒の味方になるのか」と激しく抗議され、警察はなす術もありませんでした。
 周りはとっぷりと日が暮れ、原告団は再度総務部長に面会を申し入れましたが、ふたたび不二越は面会を拒否し、原告団は「明朝の追悼式」に来ることを宣言し、マイクロバスを不二越構内に呼び入れ、意気軒昂に報告集会会場に向かいました。
 62年前、原告たちは工場責任者や寄宿舎の舎監によって一切の自由を奪われていましたが、62年後の今日、原告たちは、この工場の主人公として、社長との面会を要求し、襲いかかる総務課職員や保安員と闘いぬきました。
●全国報告集会
 原告団の到着を、今か、今かと待つ参加者の前に、ドッと原告団が入ってきて、拍手で迎える中を原告たちが着席し、報告集会が始まりました。不二越総務部前の闘いを太平洋戦争被害者補償推進協議会事務局長の金銀植さんが報告し、谷川さんが追加補足しました。
 福岡戦後責任を問う関釜裁判を支援する会の花房さん、関釜裁判を支える広島連絡会の土井さん、名古屋三菱朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会の高橋さん、強制連行・企業責任追及裁判全国ネットワークの持橋さん、谷川さんなどから発言が続き、原告と共にスクラムを組んで闘い抜いた仲間の全国集会となりました。
●9/20追悼式
 なんと! 不二越正門が閉ざされ、たくさんの保安員が正門の周辺を右往左往ししてるではありませんか。私たちはさっそく出勤する社員に、「不当判決弾劾」のビラをまき、やがて原告団が到着し、不二越敷地内にある「第二次大戦下勤労の碑」への献花に向かいました。
 原告たちが正門前に戻り、「追悼式」の横断幕が高々と掲げられ、その前に姜徳景さんら3人の遺影が置かれ、りんご、なし、おもち、干物などが盛られ、祭壇が準備されました。参列者から菊の花が捧げられ、不二越強制連行訴訟の勝利を誓いあいました。
 最後に、原告団は責任者との面会を求めましたが、不二越は三度拒否し、原告団は「何回でも不二越に来て面会を要求する」と宣言しました。

 原告の人生そのものを否定する不当判決への怒りは身を焦がすような闘いによってしか表現できないほど深いものでした。 10月1日、原告団は22人全員が控訴の手続きをとり、たたかう意思を固めました。
# by fujikoshisosho | 2008-07-07 17:31 | 国内での抗議行動レポート

各種パンフレット、DVD販売のお知らせ

各種パンフレット、DVDを販売しています。ご希望の方は事務局までお問い合わせください。
Tel.090-2032-4247 Fax.076-444-1833
メール:halmoni_fujikoshisoson@yahoo.co.jp


『丹羽 雅雄さん講演録「ヘイト・スピーチと日本社会」』
発行:第2次不二越強制連行・強制労働訴訟を支援する北陸連絡会 価格:300円
b0156367_14554911.jpg


『忘れない!不二越女子勤労挺身隊 第二次不二越強制連行強制労働訴訟 原告十一人の陳述書と著者の記憶から実態把握の記録』
著者:深山篁子 価格:300円
b0156367_139645.jpg



『不二越強制連行 第2次訴訟報告集(1)2004年8月30日
「朝鮮人強制連行の実像を求めて」山田昭次さん』

発行:第2次不二越強制連行・強制労働訴訟を支援する北陸連絡会 価格:500円
(在庫なし)
b0156367_15888.jpg



『不二越強制連行 第2次訴訟報告集(2)2006年8月10日』
発行:第2次不二越強制連行・強制労働訴訟を支援する北陸連絡会 価格:500円
b0156367_1381662.jpg



『五十嵐正博さん(神戸大学大学院教授)の意見書(2008年11月30日、1審判決の国際法上の問題点について)』
価格:400円


『吉澤文寿さん(新潟国際情報大学准教授)の意見書(2008年12月3日、日韓請求権協定について)』
価格:400円


『第二の独立運動として 不二越訴訟原告団長 金景錫さんからの訴え』
発行:植民地支配・強制連行・戦後を考える連絡会  価格:500円(残部僅少)
b0156367_234390.jpg



『不二越訴訟裁判記録1〜3』
発行:不二越訴訟弁護団  価格:3冊セット 15,000円(残部僅少)
b0156367_271586.jpg


『日本の戦後責任とジェンダー ―戦後責任とは何か―』
上野千鶴子さん講演録
発行:クローバーの会 価格:500円


『韓国女性運動の過去・現在・未来 -挺身隊問題の背景として―』
山下英愛さん講演録
発行:クローバーの会 価格:300円


『新しい戦争の時代とジェンダー -恐怖と欠乏に対抗する思想-』
加納実紀代さん講演録
発行:クローバーの会 価格:400円


DVD『身が引き裂かれるような怒りの報告―第2次不二越強制連行・強制労働訴訟原告の証言と2007.9.19富山地裁判決―』
製作:太平洋戦争被害者補償推進協議会、民族問題研究所(韓国)、第2次不二越強制連行・強制労働訴訟を支援する北陸連絡会 価格:1,000円

参考文献
b0156367_16174745.jpg

# by fujikoshisosho | 2008-07-07 16:46 | 出版物の販売

第一次不二越訴訟裁判闘争の記録

李鐘淑さんの陳述書  崔福年さんの陳述書  高徳煥さんの陳述書
・第一次訴訟、富山地方裁判所の判決文-要旨
・地裁判決をうけて、原告団「一〇〇年訴訟宣言」
・第一次訴訟、名古屋高裁金沢支部判決文-要旨
「日本の戦争責任を問う」
・第一次訴訟原告団長、金景錫さんの回想録『我が人生、我が道』
# by fujikoshisosho | 2008-07-07 16:44 | 関連1. 第一次訴訟


第二次不二越強制連行・強制労働訴訟を支援する北陸連絡会  連絡先  メールhalmoni_fujikoshisoson@yahoo.co.jp   電話 090-2032-4247 住所 〒090-0881富山市安養坊357-35


by fujikoshisosho

プロフィールを見る
画像一覧

更新案内

3月16日、韓国第三次不二越訴訟の一審判決が出されました。第一次、二次に続き、原告勝訴判決!!

カテゴリ

不二越強制連行・強制労働とは
第二次訴訟年譜
原告の証言
国内での抗議行動レポート
韓国レポート
寄稿
関連1. 第一次訴訟
関連2. 外国籍差別問題
関連3. 原発と不二越訴訟
不二越会社動向
日韓交流
関連動向
出版物の販売
連絡会ニュース
リンク集
企画の案内
問い合わせ

最新の記事

三菱重工に賠償命じる 201..
at 2017-08-11 15:46
2017.7.29~8.2 ..
at 2017-08-02 17:00
2017.7.30 不二越正..
at 2017-08-01 17:09
7/29~8/2 韓日青少年..
at 2017-07-23 20:09
連絡会ニュース第74号
at 2017-06-02 11:08

以前の記事

2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 03月
2017年 02月
more...

検索

ブログパーツ

画像一覧

ブログジャンル

法律・裁判
歴史