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寄稿 歴史の真相を究明し行動する歴史学者に学ぶ

鄭宗碩(チョン・ジョンソク)
関東大震災朝鮮人虐殺真相と名誉回復を求める市民の会 在日代表

新宿のアリラン文化センターで10月2日、関東大震災時の朝鮮人虐殺の研究者で著名な歴史学者山田昭次先生の出版記念祝賀会があった。2003年に「朝鮮人虐殺の国家責任と民衆責任」出版から8年がたち、その間に先生自身が東京周辺の裁判所などで確認された貴重な資料、その数は大変多い。先生は当時の事を歴史に残し世に明らかにする事を学者として“至上義務”としてきたが近年先生はやり残している事に心を痛めていたのだ。虐殺それ自体を研究し言及する研究者は少なくないが、肝心な現在までのその後をテーマを追跡し深く掘り下げる事を等閑にしている事に…。

出版祝賀会には親交のある学者、教え子、熱烈な支持者ら多数が集まった。熱気溢れる祝辞、東大の石坂教授もソウルから帰国し空港からその足で駆け付け、山田先生の輝かしい業績と学者として直向きで飾らないその姿勢を称揚した。教え子のひとりは山田先生に会い、自分の“人生を変えられた”と言う。勿論人間としての生き様に。無年金の在日同胞を何とか救済しようと雑誌「世界」に論文を発表し日本政府の非人間的な差別政策を糾弾した。自分の事がそのようにまで扱ってくれた在日の女性の感動で涙咽ぶ言葉が印象的だった。山田先生曰く「もう自分も80歳をこえた。この本を書き終えたのでいつ“お迎え”が来てもいいようにしようと思った。」とその後が研究されていない事と今の日本のあり方を憂慮され、力強く強調された。どの祝辞も異口同音に先生の健康を心から願うものばかりだった。

また自分は学者ではなく社会運動家であると…。不二越訴訟での支援には頭が下がるばかりだ。高麗博物館の名誉館長でもあり文化センターアリランの宋富子さんは訴えた。「先生のお元気なうちに資料館を建てようではないか、と。私もこの運動の在日代表ではあるが、虐殺された同胞の無念とこの地に呻吟する霊魂を一日でも早く慰める為にも私達の運動はまだまだ幾つものアリラン峠を越えなければいけないのだ。
                                             2011年10月5日

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           山田昭次さんの本『関東大震災時の朝鮮人虐殺とその後』
by fujikoshisosho | 2011-10-10 17:07 | 寄稿


連絡先  メールhalmoni_fujikoshisoson@yahoo.co.jp


by fujikoshisosho

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