不二越強制連行とは 4‐⑥
⑥帰国
不二越は、沙里院に新工場を建設し、そこで働かせるために、1944年に動員した少女たちを1945年7月、軍隊の貨物船に乗せ清津に向かいました。沙里院に着くと荷物を置いて自宅待機させ、その間に日本が敗戦しました。1945年に動員された少女たちは、1945年10月に帰国しました。
博多港で写された一枚の写真があります。帰国を待つ少女たちの表情は、明日にでも家族に会える喜びに満ちています。どれだけつらい日々を送っていたのかを表しています。
⑦戦後も続く被害 「慰安婦」との混同
金正珠さんの陳述書には、戦後、「挺身隊」と「慰安婦」との混同による偏見と差別の苦しみが述べられています。
「19歳で警察官の夫と結婚し、男の子2人、女の子1人、3人の子どもを出産しました。私が28歳の時、夫がどこで何を聞いたか私が『挺身隊』に行ってきたと疑うようになり、私に『汚い女』と言って殴るようになりました。別の女性をつくり、喧嘩が絶えなくなりました。私は『従軍慰安婦』と違うと説明したのですが、聞いてくれませんでした。耐えられなくなり、35歳の時に離婚しました。」
原告の証言は、女子勤労挺身隊として動員されたことが、彼女たちの人生に大きな傷跡を残し、未だに癒されていないことを物語っています。
by fujikoshisosho
| 2020-11-22 16:51
| 不二越強制連行・強制労働とは
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