2018.5.30 大法院の裁判妨害に「市民の会」が声明

韓国で強制連行訴訟の大法院判決が棚晒しにされてきたのは、朴前政権が圧力を加えていたためでした。
5月25日に発表された特別報告書で、前大法院長が裁判を意図的に妨害したことが明らかとなり、これを受けて、「勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会」などが声明を発表しました。

以下に日本語訳を転載します。(原文 http://cafe.daum.net/1945-815/hHqB/379

[声明書]
司法府は勤労挺身隊被害者ハルモニ(おばあさん)たちに即刻謝罪し、速やかに判決を出せ!

勤労挺身隊ハルモニたちが三菱重工業を相手に提訴してはや5年7ヶ月、1審、2審の勝訴後、事件が大法院に上ってから間もなく3年も経つのに、判決がいつ出るのか、まだ五里霧中だ。

その間に原告の梁錦徳(ヤン・クムドク)ハルモニをはじめ、勤労挺身隊被害者ハルモニたちは90に手が届く齢になってしまった。14歳、花のような齢で強制動員されたハルモニたちの恨(ハン)は、76年過ぎた今も解けないままだ。裁判の結果が出るのをいつまで待っていられるのか、健康が心配である。

ところが最近、梁承泰(ヤン・スンテ)大法院長(日本の最高裁判所長官に相当)が、裁判を意図的に妨害した情況が次から次へと明らかになり、ハルモニたちの苦境に泥を塗っている。大法院長が上告裁判所の設置を希望して青瓦台(大統領府)ロビーのために、日帝強制動員被害者事件を利用した。大法院は法院行政処を通じて個別事件を調査し、これを青瓦台に報告した。

2018年5月27日司法行政権乱用疑惑に関連する特別調査団(団長安哲相(アン・チョルサン)法院行政処長)の調査報告書に載った『上告裁判所関連BH対応戦略』文書を見ると、「青瓦台の李丙琪(イ・ビョンギ)秘書室長が裁判と関連して、不適切な要求または要請をしたと疑われる部分」が登場する。またこの文書は「最大の関心事は→韓日友好関係の復元」、「日帝強制動員被害者損害賠償請求事件に対して、請求を棄却する趣旨の破棄差し戻し判決を期待すると予想」等、司法府が不純な意図で裁判に介入し、これを青瓦台に報告したと見られるような表現が登場する。

 朴槿恵(パク・クネ)政権の歴史を無視する態度は、今回だけではない。先立って青瓦台は2015年12月28日、韓日慰安婦合意という「密室合意」を主導したし、外交部(韓国の外務省)は2016年11月大法院に、日帝強制動員被害者の損害賠償訴訟に対する「否定的な立場」を明らかにする意見書を送るなど、過去の歴史清算に冷水を浴びるだけでなく、ハルモニたちの裁判を露骨に妨害した。

特に、人権の最後の砦となるべき司法府が、政権に付和雷同し、三権分立と裁判の独立という厳重な憲法の掟を放棄し、逆に自ら青瓦台のために裁判ロビイストになる役割を果たしてしまった。司法府は裁判官を査察したり、特定の裁判官研究会を解体させようとして、進行中の事件結果に影響を及ぼし、これを青瓦台に報告したのである。

梁承泰大法院長と司法府は、自ら裁判所の存在意味を没却させ、裁判に対する大韓民国国民の信頼を根こそぎ揺さぶった。のみならず、勤労挺身隊被害ハルモニたちの、公正な裁判を受ける権利を侵害した。もしかすると歪曲した判決で、勤労挺身隊被害者ハルモニたちの人生が永遠に、歴史の中に葬り去られたかも知れない深刻なことだ。これは職権乱用、秘密漏洩に該当する犯罪行為であり、司法妨害に該当する。

もう手遅れになる前に、司法府は勤労挺身隊被害者ハルモニたちに即刻、謝罪するべきだ。また大法院はこれ以上裁判を遅らせず、速やかな判決で過去の歴史清算と日帝強制動員被害者を救済する道筋を確立しなければならない。
合わせて梁承泰ら、司法の積弊に対する徹底した真相究明と捜査によって、犯罪者を処罰し、共犯者の責任も厳しく問われるべきである。

<われわれの要求>

* 大法院は勤労挺身隊ハルモニら、日帝強制動員被害者に即刻謝罪せよ!
*大法院は日帝強制動員被害者の事件に対して速かに判決を出せ!
*梁承泰ら犯罪者を徹底して調査し、拘束捜査せよ!

2018年5月30日

民主社会のための弁護士の会 光州全南支部
勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会



韓国の報道から
"일제 강제동원 피해자 재판 방해 사죄해야" (KBC 광주방송.5.31)
http://www.ikbc.co.kr/jw_2ds/index.html?code=main_news_05&mode=list&type=&page=3&keyfield=&key=&menu_id=56:65:76&orderby=&desc=&t_name=&t_uid=&f_date=&f_start=&f_end=&f_auth=&f_filed=&f_key=&f_url=&tab=&uid=323384&mode=view
[뉴스데스크]양승태 대법원, 근로정신대 소송도 방해 의혹 (광주 MBC.5.30)
https://www.youtube.com/watch?v=QUyf66LxCIQ

# by fujikoshisosho | 2018-06-02 18:35 | 韓国レポート

2018.5 ニュース78号を発行しました

ニュース78号を発行しました。
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今号の内容は
  2/21~22 原告・金明培さん来日 不二越株主総会行動
  不二越社長「国家間の問題」発言の意味
  4・27板門店宣言 歴史的意義と向き合う
などです。

このうち、「4・27板門店宣言 歴史的意義と向き合う」の部分を以下にご紹介します。購読ご希望の方は、当会事務局までご連絡下さい。


4・27板門店宣言
歴史的意義と向き合う

 南北分断の戦時体制が目の前でがらがらと音をたて、崩れ落ちている。世界中が感動を持ちながら、この歴史の大転換という現実を噛みしめている。
 この4・27板門店宣言に大打撃を受けているのは、日本の保守政権と財界である。彼らは4月27日当日、呆然とした。彼らには南北が手を握る姿も、板門店宣言に向き合う日本も想像出来ない。日本(政官財)にとって、南北分断は(戦前を引継ぐ)日本の戦後体制である。これを根底から突き崩すのが、4・27板門店宣言なのだ。
 日本の支配層は、この深刻さに既に気づいて身構えている。彼らの危機があまりに深刻なので、それを日本民衆に知られないよう平静を装っている。そして、日本民衆への支配・統制を強める方策を急いでいる。彼ら戦争勢力の延命のためには、他に道がないからである。
 1945年の暑い夏、焦土に立った日本民衆は戦争の悲惨さを噛みしめていた。膨大な死・沖縄戦・核を経験し、戦争は二度としないと誓った。しかし僅か5年後、日本は朝鮮戦争の特需景気で復興し、追放された戦犯が政財官に復帰した。A級戦犯・岸が復帰し、遂には首相になった。今の安倍首相は、その岸を尊敬している。戦後は戦前の継続である。
 今からが山場の闘いになる。板門店宣言を前に、私たちが歴史変革の強い意志と決意を持って、如何なる時代かを、自己を問うことから始めよう。日本民衆は、焦土に立った1945年8月15日の誓いへと回帰すべきだ。


続きはこちら
# by fujikoshisosho | 2018-05-15 14:04 | 連絡会ニュース

追悼 朴順福さん

朴順福(パク・スンボク)さんを追悼して

朴順福さんが1月9日の午後10時44分に亡くなられました。享年87歳でした。

葬儀は長男さんが住む慶尚南道の冝寧(ウイリョン)で行われ、日本からは葬儀には間に合わず残念ながら参列することができませんでした。

一昨年(2016年)春に、引き取られていた釜山の娘さんの家で転んで股関節骨折をして寝たきりになっていました。昨年5月には床ずれがひどくなり、肺炎になって集中治療室に移られていて、医者から長くないだろうと言われていました。一時持ち直しましたが、ついに帰らぬ人となられました。

不二越での女子勤労挺身隊時代、連日の空襲警報による恐怖と緊張と睡眠障害とで、帰国後もずっと不眠症で苦しまれてきました。不眠で体が衰弱し、入院して点滴し体力を取り戻す事を繰り返されていて、胃がんの手術もされました。

空襲警報による後遺症で大きな音には神経過敏になり、アメリカでの9・11テロのニュース映像で富山での恐怖がフラッシュバックして、心臓がバクバクしてテレビを見れなくなったと言っておられました。

皇民化教育の優等生で14歳のとき「愛国するため」に志願した勤労挺身隊、そこでの思いもよらぬ重労働、「裏切られた」との思いと「愛国しなければならない」との思いに引き裂かれ、戦時下の恐怖と空腹と重労働に心身を病んでしまった朴順福さん。

生涯薬を手放せず、心身の病気と向き合いながら、必死に生きられた戦後の72年余り・・・・

順福さんは日本の歌が好きで、おしゃれで、料理上手な素敵なおばあさんでした。裁判所からの帰りの車の中で、宿泊地で、挺身隊時代に流行った演歌や軍歌の歌詞を正確に最後まで歌われました。その記憶力に感嘆したものです。

彼女が裁判の過程で同じ被害にあった仲間たちや支援する日本人たちと共に闘い、笑い、歌い、激昂し、涙し、喜んだ日々は彼女にとって「青春」ではなかったかと思います。

彼女の「恨」多き人生が少しでも癒され、彼の国への旅立ちが安らかであることを願っています。

朴順福さんのご冥福を心よりお祈りします。

花房恵美子

# by fujikoshisosho | 2018-05-07 14:14 | 韓国レポート


第二次不二越強制連行・強制労働訴訟を支援する北陸連絡会  連絡先  メールhalmoni_fujikoshisoson@yahoo.co.jp   電話 090-2032-4247 住所 〒090-0881富山市安養坊357-35


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