2020.8.12 女子勤労挺身隊・原告3人の自叙伝発刊のための募金サイト設立
不二越訴訟原告の金正珠さんら3人の女子勤労挺身隊被害者の証言をまとめた自伝を出版するための募金サイトが立ち上がっています。ハングルですが、応援するをクリックすると課金されるシステムにもなっています。ご協力をお願いします。
「挺身隊ハルモニとともにする会の報道資料(日本語訳)を転載します。
【報道資料】
3人の「勤労挺身隊」の自叙伝発刊を推進
-梁錦徳(ヤン・クムドク)・金性珠(キム・ソンジュ)・金正珠(キム・ジョンジュ)さんの自叙伝出版費用を供出、『カカオ共に価値』がオンライン上で募金を開始
-「日本に行けば勉強できる」と懐柔...大法院勝訴まで苦難の「経歴」を記録に残す
「日本人の担任の先生から『学校に出て来い』と言われ、『日本に行けば、お金もたくさん儲けられ、女学校にも送ってあげる』と言うのです。」 -金性珠(1929年9月生)
「『日本に行けば姉さんに会える』という言葉だけを信じて行ったのに、みなウソでした。解放後、故郷に帰って来たら、『慰安婦』と皆から裏口を叩かれ。私にんの罪というのは『日本に行ったという罪』、それだけです。」 -金正珠(1931年8月生)
「道端に、日本人が食べて捨てたスイカの皮がありました。あまりにお腹がすいて、砂をぬぐって食べたら、どれくらい美味しかったか。私の一生で、こんなに美味しいスイカは一度も見たことがありませんでした」 -梁錦徳(1931年2月生)
女子勤労挺身隊に強制動員された被害者の人生を綴った自叙伝発刊のために、オンライン募金がくり広げられる。
「美しい財団」は75回目の光復節(解放記念日)を迎え、8月11日から約二月間、カカオの社会貢献プラットホーム「カカオ共に価値」と「変化のシナリオ」募金キャンペーンを進める。
日本軍「慰安婦」問題が韓日間の重要な外交的懸案になっているのに比べ、戦時中の女性労働力動員被害者「女子勤労挺身隊」事件は永らく、韓国社会でよく知られてなかった。
「日本に行けば女学校に進学させてくれる」という言葉に10代の幼い齢で動員され、強制労働に苦しめられた被害者は解放後、故郷に帰ってきても苛酷な試練を味わされた。日本に行ってきたというだけで、一部では日本軍「慰安婦」と誤認され家庭が破綻するなど、永らく精神的に苦痛に苦しめられた。
このように日本での強制労働はもちろんのこと、解放後にもっと大きな痛みを体験した、女子勤労挺身隊動員被害者のつらい人生を込めた自叙伝出版が推進中だ。
日本軍「慰安婦」問題は小説、演劇、映画など、多様な作品を通じて一般の人たちが事件の真相に接する機会があったのに、「女子勤労挺身隊」問題はこれまで照明さえあたらないので、今までまともな研究書や小説の一つ、教養図書さえない実情だ。
女子勤労挺身隊に対する理解を深めるために「勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会」は、自叙伝専門の出版社である社会的企業「記憶の本、夢の枠」と共に昨年から、三菱重工業名古屋航空機製作所に動員された梁錦徳さん、金性珠さん、(株)不二越鋼材工業会社に動員された金正珠さんを訪ね、この間の人生を採録して来た。
自叙伝の主人公で梁錦徳さん、金性珠さんは、1944年5月末に三菱重工業名古屋航空機製作所へ動員された被害者で、日本での訴訟で敗訴した後、再び韓国で訴訟を起こし2018年11月29日、大法院で最終勝訴判決を得た当事者だ。
他の主人公金正珠さんは全南(チョンナム)順天(スンチョン)南小学校卒業を控えた1945年2月頃、富山にある不二越鋼材工業の軍需工場に動員された。日本での訴訟で敗訴した後、2013年再び訴訟を起こし現在、大法院で最後の宣告を待っている。 三菱に動員された金性珠さんの妹だ。
自叙伝は三菱に動員された梁錦徳さん編、姉は三菱に妹は不二越に動員された金性珠、金正珠さん編の、2冊が製作される予定だ。「女子勤労挺身隊」被害者の生涯を綴った自叙伝の発刊が推進されるのは、今回が初めてだ。
自叙伝には日本に強制動員されることになった経緯、現地での強制労働生活、解放後、子供たちにすら打ち明けられずに生きてきたつらい人生、日本に続き韓国の法廷にまで出て、闘って来た長い人生が綴られる。もう生存者が何人も残ってない中で、自叙伝は日帝の蛮行を告発する一方、名誉回復闘争と被害者の苦難に満ちた歩みを見直す重要な歴史的記録になることとみられる。
今回の自叙伝出版のためのオンライン募金の目標額は1千万ウォン(約90万円)で、募金キャンペーンは10月11日まで2月間くり広げられる。「公益弁護士と共にする同行」、「民主社会のための弁護士の会、全南光州支部」等が共に力を合わせる予定で、寄付金の領収書は今後「美しい財団」で発行する。
■カカオ共に価値、自叙伝出版費募金リンク
https://together.kakao.com/fundraisings/78679
■自叙伝主人公の<関連写真>は、次の「勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会」のカフェ(報道資料)を参照してください。
(http://cafe.daum.net/1945-815)
2020.8.4徴用工被害者に一刻も早く謝罪と賠償を! 不二越門前行動
8月4日、「徴用工被害者に一刻も早く謝罪と賠償を!」集会と不二越門前行動を行いました。
日本政府は、日鉄の韓国資産の差し押さえ・現金化に対して、記者の質問に菅官房長官「あらゆる選択肢を視野に入れて毅然と対応する」と発言し、日鉄は「即時抗告をする」と答えています。
問題の解決とは日本の植民地支配と強制連行への謝罪と賠償です。韓国の司法判断に政治的介入と妨害を行っている安倍政権こそ問題なのです。
しかし、1年前の経済制裁の時と比べても、安倍政権に対する国内世論は大変厳しく、政府の韓国パッシングは効力を発していません。いくら強気で報復すると言っても、「韓国崩壊」などあり得ません。
被害者たちに謝罪と賠償を実現するため、私たちも全力で闘います。
集会に寄せられた挺身隊ハルモニとともにする会、共同代表李國彦 さんからのビデオメッセージを紹介します。
北陸連絡会への連帯のメッセージ
■挨拶■
北陸連絡会の会員の皆様、画面ででもお会いできて嬉しく感じます。
予期しなかったコロナ19ウイルスの全世界への感染拡散によって、様々な困難を経ています。日本に行くこともできないし、また韓国へ来ることもできない状況です。人との接触を最小限に抑えなければならないので、勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会も計画していた事業に、かなり支障が生じています。病院に入院中の被害者との面会すらも、数カ月間できないでいます。
どうぞ北陸連絡会会員の皆様方におかれては、お元気で夏を過ごされるよう光州の地からお祈りします。
■現状報告■
いくつか、ニュースをお伝えします。
1)勤労挺身隊被害者の生涯に対する口述集の発刊準備
三菱に動員された梁錦德さん、三菱と不二越に動員された金性珠さん、金正珠さん姉妹に関する口述集2冊が、この年末に出版予定です。
自分の人生を回顧する形式で紹介しましたが、被害者の声をより多くの人たちに伝える機会になりそうです。
2) 勤労挺身隊被害者に対する支援条例の改正
光州市、全羅南道、ソウル市、京畿道、仁川市、全羅北道等6つの地域に続き、今年5月に「慶尚南道条例」が制定されたので、現在7ヵ所に増えました。
一方、毎月20~30万ウォンの範囲内で医療費を支援していますが、領収書を処理する不便さを減らすため、今年の1月に京畿道が最初に条例を改正したのに続き、光州市も最近条例を改正し、健康管理費の名目で現金で支払うことになりました。
3)光州の集団訴訟が本格化
光州では昨年4月、損害賠償訴訟に参加する労務動員被害者を募集し、昨年4月に原告54人が日本の9つの企業を相手に1次訴訟を提起した後に、今年の1月、原告33人が日本の6つの企業を相手に2次訴訟を起しました。
ところが、昨年起した訴訟の場合、被告会社が裁判に出席すらし続けているために、事実上裁判が開かれませんでした。
これに対し、三菱重工業、住石ホールディングスの事件を担当する裁判部は公示送達することを決定し、被告側が出席しなくても裁判を行うと明らかにしたので、20日になってようやく三菱重工業、住石ホールディングス側は代理人を選任しました。遅くなりましたが今後は、裁判が正常に進行されると思われます。
その他の事件でも、被告側が裁判を遅延させる目的で代理人の選任を遅らせる場合、公示送達の手続きを踏むものという展望です。
■大法院(最高裁)判決の履行問題■
日本が、韓国の大法院判決を理由に韓国に対する輸出規制措置を取ってから、1年が過ぎました。その間、韓国と日本の間には、かつて見られない雰囲気が造成されています。
この1年間の韓日関係は、戦後最悪の状態にあります。交易も人的交流も崩れ落ち、両国国民の間の感情の溝もそれだけ深まった状態です。果たして何のために、この1年間こなん事態になったのでしょうか。
振り返ってみるとこの1年は、「国際法違反」と言い立てながら、逆に国際社会の普遍的原則さえ無視している、日本の法治主義の貧しさを如実に見せてくれただけです。
世の中がこんな状態の中で、無理を言って経済的に脅迫しても、裁判所の判決が手のひらを返して変えられるのでしょうか。日本は、裁判所の判決すら、好き勝手に覆す国なのでしょうか。
この問題に関しては、まず明確にしなければならないことがあります
関係を悪化させているのは、韓日民衆の団結と連帯を妨いでいる、韓日両国の政界です。
具体的には、被害者の苦痛に目をつぶり、歴史を過去に戻そうとしている安倍政権です。
被害者にもう時間があまり残っていないことが、最大の困難です。
この点で、市民の会の立場は確固不動です。
もしも日帝による強制動員の被害者が、お金数銭を目当てに、これまで闘って来たと思うとしたら、それは大きな錯覚です。
一刻も早く、被害者に正義が回復されることを望むのは言うまでもありませんが、いくら時が急がれても、加害者の責任を免罪させる方法による解決はあり得ません。
謝罪と賠償以外に、他の出口はないのです!
■北陸連絡会と共に
光復75年を経たこの困難か闘いは、光州の力だけでは出来ません。
北陸連絡会の活動と闘いは、まさに光州の市民の会の闘いです。
私たちの前に山が立ち塞がり、川が立ち塞がったとしても、北陸連絡会としっかり手を握って、共に乗り越えます。
戦後75年 徴用工被害者に謝罪と賠償を!! 8.4不二越門前行動へ
徴用工被害者に一刻も早く謝罪と賠償を!
8.4 不二越門前行動
15時半~ 富山市不二越正門前
連絡先 メールhalmoni_fujikoshisoson@yahoo.co.jp
by fujikoshisosho
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